複合機を文書管理クライアントに――オラクル、リコー、CTCがコンテンツ管理で協業

日本オラクル、リコー、伊藤忠テクノサイエンスは、コンテンツ管理分野で協業する。リコーのデジタル複合機「imagio」をOracle Collaboration Suiteのクライアントとして利用できるようにし、スキャンした紙文書の電子化と保存のプロセスを文書管理システムに直接組み入れる。

» 2006年02月06日 15時09分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルとリコー、伊藤忠テクノサイエンス(CTC)は2月6日、コンテンツ管理分野で協業すると発表した。3社は、セキュリティを確保した「ユビキタスオフィス」実現に向けて、紙ベースの文書と電子化された文書を融合するコンテンツ管理やさまざまなアクセス手段によるコンテンツ活用を促進するとしている。

 協業において、リコーとオラクルはデジタル複合機「imagio」を「Oracle Collaboration Suite(OCS)10g」のクライアント端末として活用できるようにする連携ソリューションを開発。PCがなくてもimagioからコンテンツ管理システムに直接アクセスできる。これは、imagioをインターネット上の文書版管理プロトコル、WebDAV(Web-based Distributed Athoring andVersioning)に対応するよう機能拡張し、OCSのクライアントとしてダイレクト接続できるようにしたことによる。

 また、Collaboration Suiteのレコード管理ソリューションを併用すれば、紙ドキュメントに対しても、保存期間や保存場所の指定から破棄までのライフサイクル管理が実現する。これにより、例えばOCSで一元管理する電子コンテンツをimagioの操作パネル上で指定して印刷したり、支店などにあるimagioで契約書や申込書などの紙文書をスキャンし、Web経由で本社内のOCS上のフォルダに直接保存するといったことが可能になる。紙文書の読み取り条件や文書の保管フォルダを指定する手順を複合機の操作パネル上でボタンとして登録すれば、電子化の標準的な手順を業務プロセスに組み込める。

 システム構築や保守、運用サービスは、自社内の情報インフラにOCSを導入した実績を持つCTCが行う。今後3社では、e文書法や日本版SOX法などによる内部統制に取り組む企業を中心に共同マーケティングを進めながら、今夏のソリューション発売に向けてプロモーションを展開していく。

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