ネクステック、ポータルを完全子会社化

ネクステックはポータルを簡易株式交換によって完全子会社化することを明らかにした。

» 2006年02月08日 13時51分 公開
[ITmedia]

 ネクステックは2月8日、同日開催の取締役会において、ポータルを簡易株式交換によって完全子会社化することを明らかにした。子会社化に伴う新サービスの提供も同時に開始する。

 ポータルは、大手電気および機械メーカー数十社を顧客に持つ部品データ整備の専門ベンダー。同社が開発提供している部品データ整備ツール「BizContentsEngine」と、同社の部品データ整備ノウハウを吸収し、ネクステックとして提供するサービスの競争力強化を図るとしている。

 また、BizContentsEngineは、電子部品カタログ機能を持っており、カタログに載せる部品の分類、部品に付随する属性(部品型式、メーカー、重量、登録日など)ルールの設定、および部品属性情報の整備が容易にできるツールであることも評価した。これにより、ユーザー企業は、ニーズの多い部品および部品表データベース設計整備を、従来の2分の1から3分の1の期間で達成できるようになる。

 製造業では多くの場合、部品情報や付随する品質やコスト、環境規制対応といった属性情報の管理は、拠点や部門、担当者によって別々に分類し、蓄積されている。そのため、全社的に見た場合の部品情報の重複や不整合といった、情報の不ぞろいが発生することが弊害として考えられている。それにより、部品の共有化による品質の安定、また、部材の纏め購買によるコストの削減など、製造業にとって重要な業務におけるボトルネックになってしまう可能性があった。

 ネクステックはこうした課題の解決を本業として手掛けており、約30社に対し独自のデータモデリングサービスを提供している。同社はこれまで、こうしたデータモデリングを主にExcelとマニュアル作業によって実現してきたが、今回の買収により、データ整備ツールを活用できるようになるため、より効率的な作業を実施できるようになるとしている。

 なお、株式交換比率は、ネクステック株1に対して、ポータル株0.013を割り当てる。

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