EDSジャパン、有害物質情報収集システムの販売を開始

EDSジャパンは自動車業界において、有害物質情報の収集システムとして業界標準となっている「IMDS-International Material Data System」の利用効率を促進する新たなソリューション「IMDS-AI」の販売に取り組むと発表した。

» 2006年02月09日 10時09分 公開
[ITmedia]

 EDSジャパンは2月8日、自動車業界において、有害物質情報の収集システムとして業界標準となっている「IMDS-International Material Data System」の利用効率を促進する新たなソリューション「IMDS-AI」の販売に取り組むと発表した。

 現在、自動車業界では自動車製造会社から部品サプライヤーに至るまで、環境問題に対する取り組みが行われている。IMDSは全世界の自動車業界における標準システムとして、製品に含有される環境負荷物質の情報を収集し、有害物質の削減とリサイクル率の向上に不可欠となっている。

 IMDS-AIを利用することで、現状のIMDSでのデータ入力を大幅に効率化することができるという。IMDS-AIは、社内データベースに蓄積された自動車部品の材料情報とIMDSを連携させ、従来は手作業で行われていた大量の材料情報の入力作業を、自動的にIMDSに転送できる。

 また、IMDS上のデータを自社システムに取り込むことで、自社部品の環境負荷物質の分析、およびリサイクル率の算出も可能という。そして、自動車製造会社と部品サプライヤー間におけるデータ交換作業を一部オフライン化することで、さらなる作業負荷軽減を実現した。

 料金体系はユーザーの利用データ容量に応じて、予め設定されている料金表から選択する。

 今後は自動車メーカーと直接やり取りするサプライヤーだけでなく、その下請けとなる二次請け、三次請け以降のサプライヤーにも市場を拡大し、自動車業界全体でIMDSおよび「IMDS-AI」活用による効率的な情報収集を目指す。

 2005年9月時点で世界の自動車メーカー21社(うち日本メーカー9社)、自動車部品メーカー約4万社以上(登録ユーザー数は約10万以上)がIMDSを採用している。

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