Interview:Sunのシュワルツ氏、自身の課題について語る (1/2)

Sun Microsystemsのジョナサン・シュワルツ社長兼COO(最高執行責任者)が同社における自身の課題、省電力に向けたSunの取り組み、オープンソースなどの話題について語った。


eWEEK

 Sun Microsystemsのジョナサン・シュワルツ社長兼COO(最高執行責任者)は先ごろ、eWEEKのインタビューに応じ、同社における自身の課題、省電力に向けたSunの取り組み、オープンソースなどの話題について語った。以下にインタビューの抜粋を掲載する。

―― あなたにとって今年の主要な課題は何ですか。

シュワルツ わたしの個人的な優先課題は、Sunの優先課題とは一致しないかもしれません。わたしにとって最大の課題は、開発者の心を捕らえることです。開発者こそが、われわれのエコシステムに活力を与えてくれる人々なのです。コミュニティーという意味で言えば、プログラムを書く人だけでなく、あらゆる人々のことを考えています。わたしのブログでは、できるかりぎ広い市場をカバーし、そのコミュニティーとかかわることを目指しています。

 2番目の課題は、認知度の向上です。これは最初の課題と密接に結び付いています。市場とのかかわりがなければ、メッセージを伝えるのが難しくなります。契約を獲得することについては心配していません。商談に持ち込むまでが不安なのです。商談に持ち込むことができれば、契約を獲得する自信はあります。それが2年前とは違うところです。

―― Sunはこのところ、自社製品の省エネ機能を強調していますね。このメッセージは、企業のCIOの支持を得ていますか。

シュワルツ はい。電力と熱は大きな問題であり、消費電力を半分に減らすことができれば、実質的な経費削減になります。

―― そのメッセージに敏感に反応している業界はありますか。

シュワルツ 現在、金融業界が電力と設置スペースのコストに強い関心を持っています。なぜなら、彼らはITを競争の武器として利用することに最も注力している業界だからです。

―― 企業の次の大きなIT投資はどの分野に向けられると思いますか。

シュワルツ 1年ないし2年後には、ソーシャルアプリケーションがインフラ開発を牽引するようになるでしょう。これは、1990年代におけるERP(Enterprise Resource Planning)の需要全体を上回る規模になるとみています。

 その具体例をお話ししましょう。Sun社内のERPシステムは、稼働率が30%程度のE-10Kシステム上で運用されています。このシステムは5〜6年前のコンピュータですが、すぐにでもNiagaraマシンに置き換えることができます。これを当社の開発者コミュニティー用のインフラと比較すると、こちらの方は何百万ドルというコストがかかっているのです。Sun社内でも、そういったシフトが見られるということです。ソーシャルインフラは企業の推進力となります。1年後には、企業はかつてなく多くの時間を顧客との対話に費やすようになるでしょう。

―― 顧客にとっては相変わらずセキュリティが最大の優先事項ですか。

シュワルツ セキュリティはあらゆる分野にかかわる問題であり、われわれがこの地球上に存在する限り、それは変わらないでしょう。最近、当社で最も成長著しいビジネスが、ネットワーク認証ビジネスです。

―― 今後も買収を計画しているのですか。

       1|2 次のページへ

Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2010. All Rights Reserved.




キャリアアップ



エンタープライズ・ピックアップ

news008.jpg クラウドがもたらす本当のメリット:日本のクラウド市場の現状とクラウドの価値へのフォーカス
クラウドに関する企業ユーザーの声は厳しい。それが何を意味するのかがいまだ分かりにくく、まして何を提供してどのような利便性が生まれるのかの説明がなされていないからである。クラウドがもたらす変化や体験を正しく伝え、理解されることが、本当のクラウドを企業へ推進することにつながるのである。

news008.jpg 点検 ストレスなきデジタル情報整理術:「残業ゼロ」に向けて社員の能力を引き出す方法――元トリンプ社長の吉越氏
業務の生産性向上や効率化などの課題を解決するには、ITの活用に加えて、社員が活力を維持できることも重要になる。ストレスのない働き方を実現していくためのポイントを、「残業ゼロの仕事術」で知られる元トリンプ・インターナショナル・ジャパン社長の吉越浩一郎氏に聞いた。

news040.jpg 戦略コンサルタントの視点:無料化するクラウド、潜む落とし穴
戦略コンサルティングファーム独ローランド・ベルガーに、情報システムの新たな姿について寄稿してもらう。4回目は、クラウドコンピューティングの落とし穴について解説する。

news013.jpg ITmedia リサーチインタラクティブ 第5回調査:Google Appsへの期待が鮮明に――変わる企業の情報共有基盤
電子メールやスケジュール管理などの機能を持つコミュニケーションツールの入れ替え時期が迫っている。10年前に導入した企業が約4割に上り、今後の導入においてはGoogle Appsへの期待が高まっている。ITmedia エンタープライズとITRが実施した読者調査から、企業の情報共有基盤に対するニーズの変化を明らかにする。

news011.jpg ドジっ娘リーダー奮闘記:年上の男の子
年功序列型の組織ではあまり存在しなかった立場と年齢の逆転が実力主義の現在では当たり前になり、若いリーダーが年上のメンバーとの関係に戸惑うことが多いようです。今日は年上のメンバーへの接し方を、しんこちゃん&春美ちゃんの新米リーダーペアとともに学びましょう。