Sunのシュワルツ氏、自身の課題について語るInterview(1/2 ページ)

Sun Microsystemsのジョナサン・シュワルツ社長兼COO(最高執行責任者)が同社における自身の課題、省電力に向けたSunの取り組み、オープンソースなどの話題について語った。

» 2006年02月16日 17時20分 公開
[Eric Lundquist,eWEEK]
eWEEK

 Sun Microsystemsのジョナサン・シュワルツ社長兼COO(最高執行責任者)は先ごろ、eWEEKのインタビューに応じ、同社における自身の課題、省電力に向けたSunの取り組み、オープンソースなどの話題について語った。以下にインタビューの抜粋を掲載する。

―― あなたにとって今年の主要な課題は何ですか。

シュワルツ わたしの個人的な優先課題は、Sunの優先課題とは一致しないかもしれません。わたしにとって最大の課題は、開発者の心を捕らえることです。開発者こそが、われわれのエコシステムに活力を与えてくれる人々なのです。コミュニティーという意味で言えば、プログラムを書く人だけでなく、あらゆる人々のことを考えています。わたしのブログでは、できるかりぎ広い市場をカバーし、そのコミュニティーとかかわることを目指しています。

 2番目の課題は、認知度の向上です。これは最初の課題と密接に結び付いています。市場とのかかわりがなければ、メッセージを伝えるのが難しくなります。契約を獲得することについては心配していません。商談に持ち込むまでが不安なのです。商談に持ち込むことができれば、契約を獲得する自信はあります。それが2年前とは違うところです。

―― Sunはこのところ、自社製品の省エネ機能を強調していますね。このメッセージは、企業のCIOの支持を得ていますか。

シュワルツ はい。電力と熱は大きな問題であり、消費電力を半分に減らすことができれば、実質的な経費削減になります。

―― そのメッセージに敏感に反応している業界はありますか。

シュワルツ 現在、金融業界が電力と設置スペースのコストに強い関心を持っています。なぜなら、彼らはITを競争の武器として利用することに最も注力している業界だからです。

―― 企業の次の大きなIT投資はどの分野に向けられると思いますか。

シュワルツ 1年ないし2年後には、ソーシャルアプリケーションがインフラ開発を牽引するようになるでしょう。これは、1990年代におけるERP(Enterprise Resource Planning)の需要全体を上回る規模になるとみています。

 その具体例をお話ししましょう。Sun社内のERPシステムは、稼働率が30%程度のE-10Kシステム上で運用されています。このシステムは5〜6年前のコンピュータですが、すぐにでもNiagaraマシンに置き換えることができます。これを当社の開発者コミュニティー用のインフラと比較すると、こちらの方は何百万ドルというコストがかかっているのです。Sun社内でも、そういったシフトが見られるということです。ソーシャルインフラは企業の推進力となります。1年後には、企業はかつてなく多くの時間を顧客との対話に費やすようになるでしょう。

―― 顧客にとっては相変わらずセキュリティが最大の優先事項ですか。

シュワルツ セキュリティはあらゆる分野にかかわる問題であり、われわれがこの地球上に存在する限り、それは変わらないでしょう。最近、当社で最も成長著しいビジネスが、ネットワーク認証ビジネスです。

―― 今後も買収を計画しているのですか。

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