情報のポータル化が最も重要――SAPとRWDがエンドユーザー支援で協業を強化

SAPジャパンとRWDテクノロジーズは3月15日、両社の協業関係をこれまでよりもさらに強化すると発表した

» 2006年03月15日 19時00分 公開
[ITmedia]

 SAPジャパンとRWDテクノロジーズは3月15日、両社の協業関係をこれまでよりもさらに強化すると発表した。これにより具体的には、SAP製品を活用するユーザーの満足度を高めるためのサポート支援ツールとしてRWDがリリースする「RED Info Pak 5.51 Suite with Simulator」を、SAPが販売することで合意した。両社はこの協業強化により、2006年末までに新たに1万5000ライセンスの販売を目標にしている。

 同製品により、SAP導入プロジェクトにおいてエンドユーザーが共有するべき文書や情報を、実稼働前の段階で共有することができるという。

「情報をポータル化しシステム稼働前からさまざまな情報にエンドユーザーが自由にアクセスできる環境をつくることが重要」と話すRWDテクノロジーズの吹田順一郎社長

 RWD Info Pak 5.51 Suite with Simulatorは、RWD Info Pak 5.51 SuiteとRWD Info Pak Simulatorで構成されている。RWD Info Pak 5.51 SuiteはSAPジャパンの既存顧客がSAP製品の機能を学習する際に必要となるトレーニングドキュメントや、SAP導入における開発プロジェクトで必要となる各種ドキュメントの作成、管理、公開をサポートするツールだ。

 一方、RWD Info Pak Simulatorは本番環境を模したシミュレーションファイルを作成し、ユーザーに対してSAP製品の導入期間中から擬似本番環境を提供するソリューションとなっている。

 RWD Info Pak 5.51 Suite with Simulator活用の効果として、1.ドキュメントの作成によってSAP導入プロジェクトの遂行をサポートする、2.定型化された高品質のトレーニング用ドキュメントを迅速に作成する、3.エンドユーザーが共有すべきトレーニング用ドキュメントなどを格納するWebサイトを半自動的に構築する、4.SAP導入プロジェクト期間中からエンドユーザーが新システムを学習できるトレーニングコンテンツを実際とほぼ同じ環境下で提供することで、エンドユーザーへの早期教育を実現すること、などが挙げられる。

 これらの効果により、稼働後すぐにエンドユーザーが最大限にSAP製品を活用する環境を作り出すことができ、結果としてSAP導入効果の最大化と投資の早期回収が促進されるとしている。

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