IBM、名前認識技術のLanguage Analysis Systemsを買収

LASの技術では、各国の10億件近い名前を比較・分析し、出身地や文化、名前の意味などをチェックできる。IBMではLASソフトを新しい分野に応用する計画。

» 2006年03月17日 08時08分 公開
[ITmedia]

 米IBMは3月16日、世界各国の名前を認識できる技術の提供企業、米Language Analysis Systems(LAS)を買収することで合意したと発表した。買収金額は非公開。

 LASの技術では、各国の10億件近い名前について関連要素を比較・分析し、出身地や文化、名前の意味などをチェックすることが可能。企業の取引の安全確保や新市場への参入に当たり、顧客やパートナー、従業員の名前の分析などに利用されている。

 例えば銀行や金融機関が国際的なマネーロンダリングや詐欺対策に利用して、複数の氏名を使い分けている犯罪者を特定する一助としたり、航空会社が乗客の管理に利用するといった用途で用いられている。

 IBMではLASソフトを新しい分野に応用し、国際的な犯罪捜査や医療記録照合、小売店での詐欺防止などに導入する計画。正確で信頼できる情報へのアクセスを通じ、ビジネス上の新しい課題への対応支援の一環として活用する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ