スカイプアウトで「24時間戦う」出張術(3/3 ページ)

» 2006年03月26日 07時03分 公開
[怒賀新也,ITmedia]
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睡眠をうまく管理

 だが、集中的に仕事をする場合には体調の良さをキープすることが大前提になる。海外に行くと時差ぼけの影響でなかなか調子が上がらず、帰国予定日が近づいた頃にようやく身体が現地時間に慣れる、といったことも珍しくない。これでは都合が悪い。

 そこで、選択肢の1つとして勧められるのがメラトニンと呼ばれるサプリメントである。メラトニンはもともと人間が体内に持っている物質であり、睡眠サイクルを正常化したり、睡眠を促進したりする働きがある。現状では特に副作用もないとされている。米国ではスーパーマーケットで手軽に手に入るサプリメントだ。実際に、日本と海外を行き来する人がメラトニンをうまく使っているという話を耳にすることも多く、比較的気軽に試せる選択肢といえよう。

 ここまで、スカイプアウトを中心に、戦うビジネスマンの戦術について考えてきた。

 この原稿を書いているのは出張で来ているフランスのル・マンという街。中世の町並みが奇跡的にそのまま残る数少ない場所として、欧州では知られているという。日本では、サッカー日本代表の松井大輔が所属するチーム「ル・マン」の本拠地として有名で、地元の子どもが着ているユニフォームで最も多いのが「MATSUI(22)」であることには驚かされた。このル・マンのホテルにおいて、WBC(ワールドベースボールクラシック)韓国戦を公式サイトのストリーミング放送で観戦しながら、スカイプアウトを使って日本の友人と野球の話などをしている。つくづく、便利になったものだ。

 話が反れたが、実際には、ル・マンを最も有名にしているのは奇しくも「24時間耐久レース」である。地元の人は「やる方はもちろんだが、見る方もつらい」と苦笑いする。そんなレースを受け入れる街には、耐久することを楽しむマゾヒスティックな感覚もあるようだ。24時間戦う上では、そんな感覚を少し理解してみるのも悪くなさそうだ。

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