7分で分かる3月のブログ界(2/8 ページ)

» 2006年04月10日 18時16分 公開
[森川拓男,ITmedia]

 「ヤプログ」は、そもそも予定されていた日程を3月1日から6日に延期しての実施だった。ユーザーからすれば、それだけしっかりとした態勢を整え、準備をしていると思って当然である。しかし現実は、多くの無料版ユーザーからの苦情が相次いだ。ログインすらできないユーザーも現れたのだから事態は深刻だ。「ヤプログ」は「編集部ログ」において順次対応策情報を出していたが、日付けが変わる直前には「現在確認できている不具合と対応状況につきまして」として7項目のトラブルについて状況報告をするに至った。そして……、メンテナンスから約1カ月が経過した4月3日になっても完全回復しておらず、調査中項目が残っている状態になっている。

 対して「ココログ」は、当初の予定通り3月28日にメンテナンスを実施した。しかし、実施時間は「安定稼動の徹底を図るため」に「7時〜13時」を「7時〜17時」へと延長している。そして、無事にバージョンアップが終わった……かに思えたが、こちらでもトラブルが相次ぐ。

 当日には「お知らせココログ」に「3月28日メンテナンス後の状況について」としてメンテナンスに伴う不具合が報告されている。ココログでも、アクセス集中による高負荷でログインできないなどといったトラブルが起きていた。こちらも、4月2日に「第五報」が掲載され、4月4日にはブログで社長が謝罪した(関連記事)が、まだ回復には至っていない。

 新サービスを導入する、新機能を追加するともなれば、通常よりもアクセスが増えるのは、容易に予想できることだ。逆に言えば、利用者が増え、アクセス数を増やすための、新サービス導入ではなかっただろうか。背後に何が潜んでいるのか。インタビューの機会を待ちたい。

 そして、3月のトラブル情報はこれだけに終わらない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ