ERPパッケージを導入した場合は、関連する他のシステムを含めた運用を考える必要がある。つまり、構成するネットワークや、関連する各種IT資産の管理やセキュリティなどを念頭に置かなければならない。これらの共通管理に加え、業務の自動化/省力化とアプリケーション固有のパフォーマンスを管理する必要がある。
ここでは、JP1による業務の自動化と稼働管理について考えてみよう。
SAP R/3を導入した場合も、やはり関連する他のシステムを含めた業務運用を検討しなければならない。例として、SAP R/3と連携する他のサーバとの業務リレー、効率と信頼性を確保する並列実行、アプリケーションの障害対応などが挙げられる。
他のサーバとの業務リレー
他サーバの業務が完了し、データが用意できたら、SAP R/3がアプリケーションを実行する、というような連携運用に欠かせないのが、自動化である。自動化することで、運用ミス防止と効率向上を実現する。
効率と信頼性を確保する並列実行
JP1は、複数ジョブの待ち合わせ実行が可能である。並列しているすべてのジョブが終了した後に次のジョブを開始することが、プログラミングレスで行える。例えば、すべてのソート処理が完了したらマージ処理を実行するという運用もできる。
アプリケーションの障害対応
JP1のジョブ管理は、運用障害時の自動リカバリ機能を標準搭載しており、業務のリカバリ処理を自動実行できる。リカバリは、異常終了したジョブから、異常終了した次のジョブから、先頭のジョブからなど、さまざまな再開始ポイントが選択できる。
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