Nestleがi2の物流ソリューションを採用

米i2 Technologiesは、米ラスベガスでNestleが同社の「transportation and distribution management」を採用し、北米の配送ネットワークの最適化に着手したと発表した。

» 2006年05月15日 17時04分 公開
[ITmedia]

 米i2 Technologiesは5月10日、米ラスベガスで開催されているユーザーカンファレンス「i2 PLANET 2006」において、総合食品、飲料企業のNestleが同社の「transportation and distribution management」(配送・物流管理)ソリューションを採用し、北米の配送ネットワークの最適化に着手したと発表した。複数部門の物流プロセスを合理化し、将来の成長に備えることが導入の目的となっている。

 Nestleは、配送業務を最適化することにより、物流コストの低減とサービスレベルの向上を目指す。Nestleとi2は、共同でソリューションを導入し、配送計画、配送最適化、テンダリングやコンファメーションの自動化、配送状況の監視と警告、貨物監査や支払い業務も含めた配送ライフサイクル全般を管理するとしている。

 さらに、物流ネットワークのモデリングにもi2のソリューションを採用する。What-if分析により、積載、移送、在庫ポイントを動的に見直し、継続的なネットワーク効率化を図るとしている。Nestleは、i2ソリューションを複数事業部門に展開し、既存システムを順次置き換える予定だ。

 Nestleの業務システム部門のディレクター、ボブ・ピッカーリル氏はi2の製品を採用した理由について、変動の激しい複雑な配送ネットワークを持つ同社のビジネス環境において、機能、柔軟性、拡張性の面でマッチしていることを挙げている。

 同社は、各事業部門でそれぞれに異なるニーズを満たし、国境を越える物流を考慮した最適な配送ネットワークを構築したいとしている。

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