中堅・中小企業向け製品の拡充急ぐEMCジャパン

EMCジャパンは、相継いで中堅・中小企業向け製品を発表した。ネットワークストレージシステム「EMC CLARiX AX150/AX150i」を発表したほか、中小企業向けレプリケーションソフトとコラボレーションソフトを投入した。

» 2006年05月17日 16時11分 公開
[ITmedia]

 EMCジャパンが中堅・中小企業向け製品を拡充している――同社は5月17日、相継いで中堅・中小企業向け製品を発表した。ネットワークストレージシステムとして「EMC CLARiX AX150/AX150i」を発表したほか、中小企業向けブランドの「EMC Insignia」製品として新たにレプリケーションソフトとコラボレーションソフトを投入した。

 CLARiX AXシリーズは、CLARiXシリーズのエントリーモデルに位置付けられる同社の低価格ネットワークストレージで、中堅・中小企業や拠点が分散している企業をターゲットにした製品。ユーザー自身が容易にインストールすることができる簡易さなどが売りだ。

 最新のAX150/AX150iでは、SATA IIディスクドライブをサポートし、I/O主体のアプリケーションでパフォーマンスを向上させたほか、可用性を高めるために、デュアルコントローラ・オプションや冗長電源を利用することもできる。容量としては750Gバイトから6Tバイトまで対応する。

 またデータ保護の面から、バックアップ/リカバリの操作性を向上のため、同時に最大8つのアレイベースのデータスナップショットに対応する機能を搭載し、iSCSI対応モデルのAX150iでは、容易なインストールを可能にするWebベースの「iSCSIインストールウィザード」を搭載するなどしているという。

 一方、中小企業向けソフトウェアとしては、「EMC Retrospect」に続いて、新たに「EMC RepliStor SMBエディション」と「EMC eRoom SMBエディション」の2製品を投入している。

 RepliStorは、インターネットを経由して離れた距離にある2台のWindowsマシン間のデータの複製を行うソフト。地域災害などからも常に最新のデータコピーを維持することができる機能を提供する。またeRoomは、Webベースの共同ワークスペースを提供し、社員や取引先間での情報やドキュメントの共有やプロジェクトの進捗、ドキュメントの更新バージョン管理機能を提供する。

 AX150/AX150iの販売価格は、90万円から。EMC RepliStor SMB エディションが11サーバあたり17万2200円、EMC eRoom SMB エディションが5ユーザー版で9万1350円となっている。

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