Oracle DB 10g R2のセキュリティは本当に向上したのか?進化する!データベーステクノロジー(3/5 ページ)

» 2006年05月23日 07時00分 公開
[ITmedia]

自己診断が強化された運用管理機能

 10g R2では、新しい運用管理ツール「Oracle Enterprise Manager 10g Release2」を利用することで、データベースのさまざまな障害、パフォーマンス上の問題を自動診断する機能が強化されている。データベースのパフォーマンス管理ツールであるOracle Diagnostics Packは、データベースの統計情報を自動的に収集するAutomatic Workload Repository(AWR)、データベースの自己診断エンジンであるAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)など、モニタリングやアドバイスを行うツールをパッケージ化したものだ。この機能をOracle Enterprise ManagerのDatabase Controlと組み合わせることで、パフォーマンス問題の診断と修正という複雑な作業を大幅に簡素化できる。

 この際、モニタリング単位はWebアプリケーションなど、アプリケーションサーバやデータベースを組み合わせた「システム」単位で実行でき、その構成要素のどこにボトルネックがあるのかを分析し、表示できる。

 例えば、システムの動作が設定したしきい値より遅くなった場合、Oracle Enterprise Managerは管理者に警告を送信する。管理者は、どういう処理でボトルネックが発生しているのかを視覚的に表示されたOracle Enterprise Manager上の警告画面からドリルダウンすることで原因を特定し、データベースの場合、10g R2の自己診断機能が問題のSQL文を自動的に検知、チューニングアドバイスを表示するので、それを元にチューニングを行い、ボトルネックを解消できる。

Oracle Enterprise Manager上でボトルネックを確認する

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