Oracle DB 10g R2のセキュリティは本当に向上したのか?進化する!データベーステクノロジー(4/5 ページ)

» 2006年05月23日 07時00分 公開
[ITmedia]

アプリケーションとの連携機能を強化

 業務アプリケーションは、独自のデータベースにデータを格納するというソフトウェアが少なくない。しかし、分散したデータベースは、構築、運用管理のためにかかる手間やコストは極めて多い。Oracle Databaseでは、そうしたデータベースを統合するために、アプリケーションとの連携を実現する機能が多数搭載されている。

 10g R2では、そうした機能をさらに強化。例えば、W3C(World Wide Web Consortium)により勧告されたXMLによる問い合わせ言語「XML Query」を標準でサポートし、高速かつ効率的なXMLデータアクセスを実現している。XMLはあらゆる非定型データを統合管理できる仕組みとして注目されているが、定型データを扱うことを前提としたリレーショナルデータベースはXMLの扱いが苦手だと考えられていた。それが、XML Queryのサポートにより、メール、画像、文書など企業が扱うさまざまな種類のデータが容易かつ高速に扱えるようになっている。これは、特にコンテンツ管理、ドキュメント管理の分野において重宝する。

 また、データベース集中型のWebアプリケーション開発環境であるHTML DBではユーザーインターフェイスが改良され、操作性が向上、簡単な操作で目的の操作が行えるようになった。さらに新たにスプレッドシートに基づくアプリケーションの作成ウィザードが追加されており、表形式で保存されたデータから直接HTML DBアプリケーションが作成できる。

Oracle Database 10gの特徴的な機能「Oracle HTML DB」

 R2では、企業の意思決定を迅速化するビジネスインテリジェンス(BI)に対応する機能も強化された。データベースに統合されたデータマイニング機能「Oracle Data Mining」、Microsoft Excelなど使い慣れた環境で多次元分析(OLAP)を実現できる「Oracle OLAP」などを用意。データウェアハウスの構築からOLAP、データマイニングまでをセキュアな単一のデータベース上で扱うことが可能になっている。

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