富士通とマイクロソフト、中堅企業向けのSOAビジネスで協業

富士通とマイクロソフトは6月14日、中堅企業へのSOAシステム適用に向けたビジネススキームを共同で構築していくことを発表した。

» 2006年06月14日 20時31分 公開
[柿沼雄一郎,ITmedia]

 富士通とマイクロソフトは6月14日、中堅企業向けに製品ソリューションをすばやく提供するためのビジネススキームを共同で進めていくことを発表した。

 両社のソフトウェアを組み合わせて、それぞれの連携を検証した「SOAベースモデル」を用意、これをISVやSIerなどのパートナーに向けて提供する。

 SOAベースモデルは、より上位の業務アプリケーションとデータの受け渡しを行うサービスバスと、DBやOSなどの基盤から構成される。サービスバスの部分には富士通のInterstageやマイクロソフトのBizTalk Serverを利用し、基盤部分にWindows ServerやSQL Serverが配置される。このSOAベースモデルを、これまでパートナーを通して分析してきた6モデルに当てはめて提供する。6モデルは以下のとおり。

  1. 帳票モデル 電子帳票の作成
  2. データ分析モデル 業務データの活用
  3. 画面統合モデル 複数の業務アプリを一画面に統合
  4. モニタリングモデル リアルタイムな状況把握
  5. データ集計モデル バラバラのデータを結合、集計
  6. 業務最適モデル 業務の全体統制による最適化

 またパートナーへの支援策として、SOA対応システムの共同検討や開発支援、動作検証環境の提供と作業の支援、富士通のTRIOLEテンプレートの合同開発と支援を50名の専任技術者を当てて行っていく。

富士通 プラットフォームソリューションセンター センター長 平野一雄氏。「システム連携の多様化や新法制に対応できるソリューションとして提供する」(平野氏)

 提供は2006年第3四半期から。価格はハードウェアからインテグレーションまで含め、1500万円から2000万円程度という。今後3年間で1万社の適用を目指す。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ