NFS比10倍以上のスループット性能――NEC、HPC向け高速共有ファイルソフト

NECは、HPC環境で大容量データの高速なやり取りを可能にする共有ファイルソフト「GSTORAGEFS」の販売を開始した。

» 2006年06月26日 17時02分 公開
[ITmedia]

 NECは6月26日、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)環境で大容量データの高速なやり取りを可能にする共有ファイルソフト「GSTORAGEFS」の販売を開始した。

 同製品を利用することで、HPCサーバはFC SAN上のストレージに格納されたデータを直接読み書きでき、NFSに比べ10倍以上のスループット性能を可能にする。ファイル管理に特化したストレージ専用サーバ「iStorage NV7300G」とFC SANを組み合わせて利用する。

 ファイルシステムの容量が限界に近くなった場合には、運用を停止せずにストレージの増設やファイル領域を拡張する機能を備えるほか、HPCサーバごとに使用するディスク領域を自動で割り当てる機能を搭載。NFSとの互換性を維持しており、NFS上で動作しているアプリケーションを変更することなく実行することが可能だ。

 同製品を搭載したiStorage NV7300Gは、2ノードクラスタ構成となっており、片方に障害が発生した場合は速やかにもう一方のノードに切り替えて、継続した運用が行える。

 価格は、414万円(税別)となっている。GSTORAGEFSとiStorage NV7300Gから構成される第1号システムは、NEC製のベクトル型スーパーコンピュータ「SX-8」72台を運止している独シュトゥットガルト・ハイパフォーマンス・コンピューティング・センター(HLRS)から受注しているという。

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