東急車輛、IBMとダッソーの3Dソフトウェア活用で設計プロセスを改革

日本IBMとダッソー・システムズは、東急車輛製造がIBMとダッソーのPLMソリューションである「CATIA V5」と「ENOVIA SmarTeam」を活用し車両開発業務プロセスの改革に取り組んでいることを明らかにした。

» 2006年07月12日 08時00分 公開
[ITmedia]

 日本IBMとダッソー・システムズは7月11日、鉄道車両および特装自動車メーカーである東急車輛製造(東急車輛)がIBMとダッソーのPLMソリューションである「CATIA V5」と「ENOVIA SmarTeam」を活用し車両開発業務プロセスの改革に取り組んでいることを明らかにした。

 東急車輛は、鉄道車両の必須条件である安全性を強化しながら、業務効率化も行うという課題に取り組んでいる。そこで、重工業メーカーで多くの実績やノウハウをもっているダッソーの製品を選択した。実際に、CATIAなどの製品を導入したことによって、開発期間短縮によるコスト低減、製品品質の向上などのメリットがあるとしている。

 また、同社では、設計、アセンブリのためのコラボレーティブ環境や、車輌動作条件のシミュレーションなども必要だったため、CATIA V5およびENOVIA SmarTeamを導入。技術者が効率的かつ正確に設計を行えるだけでなく、さまざまな種類の車両ライフサイクルの必要条件を遵守できるような環境を構築した。

 今回の取り組みで、東急車輛では、配管、配線など複雑な設計部分の3D空間での干渉チェックから、DMU(デジタル・モック・アップ)を活用しながらリアルタイムで機構部品の設計干渉の確認をすることが可能になった。また、ENOVIA SmarTeamを活用し、ノウハウの蓄積およびデータの再利用、大規模アセンブリの効率的な管理を行う。

 今後は、さらにPLMを活用し、3Dをコミュニケーションツールとして設計部門と製造部門のコラボレーションを強化していく。

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