データ移行時に使用するImport/Exportユーティリティのバージョンを確認する
Oracle9i Database からOracle Database10gにデータベースをバージョンアップしました。Import/Exportユーティリティを利用してデータを移行するのはわかるのですが、どちらのバージョンでユーティリティを実行すればよいのでしょうか?
Import/Exportユーティリティは、データを一括して入れたり出したりする際に利用するツールです。異なるハードウェアでも異なるOSでも、自由にオラクルのデータを移行できる便利なツールです。筆者もよくバージョンアップの際に用いますが、ふと疑問に思うことがありました。Oracle9i Database からOracle Database 10gへ移行する場合に4つのパターンが考えられます。さて、正解はどれでしょうか?
正解は(2)です。Exportを実行する際には、下位のバージョンのExportユーティリティを使う必要があります。また、Importを行う場合には、Import対象のデータベースのImportユーティリティを使う必要があります。つまり(2)になるわけです。
それでは、応用問題です。Oracle 8iからOracle9iにバージョンアップしたあとで、理由があってOracle 8iにデータを戻す必要が出てきました。さて、正解はどれでしょうか?
正解は(4)です。Exportを行うデータベースよりも下位のバージョンのデータベースへImportを実施する場合には、下位のバージョンのExportユーティリティを使います。
ただし、たとえばOracle9iからOracle5/6/7などのExportユーティリティを使ってデータをExportすることはサポート対象外になるなどの制限もあります。詳しくはマニュアルなどを参照してください。
このコンテンツは、サーバセレクト2005年4月号に掲載されたものを再編集したものです。
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