NTTデータと日本HPは、メインフレームからHP製ハードウェアをベースとしたオープンシステム環境へ「マイグレーション事業」に関して協業する。
NTTデータと日本ヒューレット・パッカードは7月18日、メインフレームなどの大規模基幹システムで動作していたアプリケーションを、HP製ハードウェアをベースとしたオープンシステム環境へ移行する「マイグレーション事業」に関して協業することを発表した。
今回の協業は、いまだに多くの日本企業で稼働しているメインフレーム環境から、「HP Integrity サーバ」や「HP NonStopサーバ」などをプラットフォームとしたオープン環境への移行支援を目的としたもの。NTTデータの大規模基幹システムの構築実績とマイグレーション方法論などに、日本HPのIT基盤を組み合わせることで、オープンシステムへの迅速かつ効率的な移行を支援するという。
両社はレガシーマイグレーション事業として、大規模基幹システムのオープンシステムへの移行プロセス全般をサポートするサービスメニューを提供する。
具体的には、既存アプリケーションを部分的に棚卸しし、オープンシステム化後の構成や費用概算を示すアセスメントサービス「システム・マイグレーション事前調査サービス」、現行システムの資産状況を分析、把握してプログラムの移行性や保守性を分析する「システム棚卸し評価サービス」、移行先システム基盤の選定や移行方針、新規機能の追加要件なども含め、システム移行全体の検討を行う「システムマイグレーション・コンサルティングサービス」という3つのメニューが用意される。
また、NTTデータが開発したマイグレーション方法論やツールに対し、HP製ハードウェアに特化した機能拡張やカスタマイズを共同で実施。HP製ハードウェアに最適化された移行ツールを提供していく。
両社は今回の協業を通じて、メインフレームからのマイグレーション事業を強化し、3年間で100億円の受注獲得を目指す。
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