「Montecito」はItaniumにとって第2のチャンスとなるか?(4/4 ページ)

» 2006年07月20日 18時25分 公開
[Chris Preimesberger,eWEEK]
eWEEK
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今回はどう違うのか?

 Sageza Groupのアナリスト、ライダー氏は、「IntelやHPが示す基準を除くあらゆる客観的基準に照らし合わせて考えれば、Itaniumは当初の狙いに関しては失敗だ」と話す。

 「スーパーハイエンドコンピューティング分野を目指すという新たな狙いに関して言えば、汎用コンピューティングに向けた狙いよりは成功している。しかし販売は低迷しており、Itaniumを採用しているシステムベンダーも少ない。Montecitoのリリースを機にIntelはマーケティングを強化するかもしれない。しかし問わねばならないのは、これまでItaniumがそれほど魅力的でなかったのだとしたら、今回はどう違うのかということだ」(同氏)

 ライダー氏は、Itaniumは業界標準のプロセッサであるとするIntelの位置付けには、いら立ちを覚えるという。

 「どのような客観的基準に照らしても、Itaniumは業界標準とは呼べない。業界標準と呼べるのはx86ベースのチップだ。Itaniumは、1社によってコントロールされた独自技術であり、市場での広範な普及といったデファクトスタンダードとしての魅力を備えていない」と同氏は指摘する。

 「独立した標準化機関の支持も取り付けていない。つまり、ItaniumはIntelの標準(同様にHPの標準)ではあるが、決して業界標準のプロセッサではないということだ」(同氏)

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