マイクロソフト、Dynamics CRM 3.0 日本語版を9月8日に発売

マイクロソフトは、同社の業務アプリケーションブランド「Microsoft Dynamics」製品の第1弾として、「Microsoft Dynamics CRM 3.0」の日本語版を9月8日に発売する。

» 2006年07月25日 18時16分 公開
[ITmedia]

 マイクロソフトは7月25日、同社の業務アプリケーションブランドである「Microsoft Dynamics」製品の第1弾として、「Microsoft Dynamics CRM 3.0」の日本語版を9月8日に発売することを明らかにした。

 マイクロソフト初の日本語版CRM(Customer Relationship Management)アプリケーションとなるDynamics CRM 3.0は、「営業管理」「マーケティング管理」「顧客サービス支援」の3つの側面をサポートする機能を持ち、Office製品、特にOutlookやExcelなどとの高い親和性が特徴。

 他国語版はすでに全世界で7千社以上、ユーザー数で18万人以上の導入実績を誇る。

 「まずは数百人程度までの中堅への導入普及を目指す」と語るのは、同社ビジネスソリューションズ事業統括本部 製品マーケティング本部 本部長の御代茂樹氏。2005年における国内のERP/CRMソリューション市場は1兆5千億円と言われており、その約60%を占めるカスタムアプリケーションサービス分野での躍進を狙う。

ビジネスソリューションズ事業統括本部 製品マーケティング本部 本部長 御代茂樹氏

 ここで重要なのは、実際にエンドユーザーに製品を提供するパートナーとの協業体制だ。「Dynamicsは業務アプリケーションのプラットフォーム。これを基盤としてパートナーにカスタム開発やコンサル業務を行ってもらい、相互のビジネスとして展開していく」(御代氏)

 協業モデルの例として、パートナーが拡張機能やテンプレートを提供する拡張型ソリューション、既存のパートナー製品と同期して動作する連携ソリューション、パートナーが自社製品に組み込んで提供する組み込みソリューションなとが考えられると御代氏は説明する。あくまでも今までのパートナーや製品に対して競合を招くものではなく、新たなビジネス領域を拡大するものであるとしている。

 したがって、製品の提供はパートナーによるカスタム提供が主となるが、一部店頭での販売も行われる予定。 なお、このバージョンはホスティングによるサービス提供には対応しないという。

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