NECが薄型ミッドレンジルータを発表、処理能力が従来の2倍に

NECは7月31日、ボックス型のミッドレンジルータ「IX5003E」の出荷を開始した。通信事業者のエッジネットワークの収容やISPにおける映像のマルチキャスト配信などで利用する。

» 2006年07月31日 15時34分 公開
[ITmedia]

 NECは7月31日、ミッドレンジルータ「IX5003E」の出荷を開始した。通信事業者のエッジネットワークの収容やISPにおける映像のマルチキャスト配信、企業の拠点間接続などでの利用が見込まれている。

IX5003E IX5003E

 IX5003Eでは、筐体を薄型化する一方、CPUを高速化して処理能力が従来機IX5003の約2倍に向上したと同時に、IPsecの暗号トンネル数やOSPFのネイバー(サブネット内の近接関係にあるルータ)数などの回線収容効率も向上させた。またIP、ATM、フレームリレー、PPPなどマルチプロトコルをサポート、ギガビットイーサネット、ATMといった各種インタフェースカードを提供することで、柔軟なネットワーク間接続やIP網への移行が可能となっている。そのほかIPv6、IEEE802.1Q VLANタギングをサポートする。

 本体の価格は、100Base-TX×8ポートのインタフェースカードと基本ソフトを含めて183万円(税込)。同社は、2008年までに国内ミッドレンジ〜ハイエンドルータ市場においてシェア20%の獲得を目標としている。

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