Oracle Validated ConfigurationsにBrocade、Ciscoなどの新たなパートナーが加わった。
米Oracleは顧客がオープンソースシステムインストール時に扱うかもしれないコンポーネントスタック全体をカバーするため、検証済みLinux構成推奨プログラムの参加パートナーを拡大する。同社が8月16日、LinuxWorld Conference & Expoで発表した。
この「Oracle Validated Configurations(OVC)」プログラムに、ソフト、ハード、ストレージ、ネットワーキングコンポーネントを含むテスト済み・検証済みアーキテクチャコンポーネント提供パートナーとしてBrocade、Cisco Systems、Pillar Data Systemsが加わる。
「これは非常に重要だ」とOracleのLinuxエンジニアリング担当副社長ウィム・コーカーツ氏はeWEEKの取材に応えて語った。
「ハードコンポーネントスタック全体を集めた。これまではサーバベンダーとストレージベンダーはいたが、その中間のピースがなかった」(同氏)
Oracleは6月に初めてOVCを発表した。これは顧客がLinux上でのOracle導入を迅速化・簡略化するのを手助けするためのプログラムだ。
既にOVCにはAMD、Dell、EMC、Emulex、Hewlett-Packard(HP)、IBM、Intel、Network Appliance、Novell、QLogic、Red Hat、Sunが参加している。
Oracleはこの日、5種類の新しい構成を公開した。
これらの構成とこれまでに公開済みの構成はOracle Technology Network会員に提供されている。
新たな構成はHP、IBM、Dellから提供されたものだとコーカーツ氏。これらは「かなりの労力」に相当するものだという。
「パートナーを増やすことは明らかに大変な作業だ。彼らが確実に製品を統合するようにしている」(同氏)
Oracleにとって重要なのは、パートナーにリリース前に新しいハードウェアモデルをテストさせることだと同氏は言う。
「パートナーにはリリース前に確実に製品をテストさせたい。だからDell(など)の製品はすべて自動的にテストされている」(同氏)
「顧客が古いモデルを注文することは基本的にあり得ない。2〜3週間の遅れでも、クリティカルなニーズを持つ人にとっては稼働に入るまでが長すぎる」と同氏は語る。
顧客のフィードバックに基づいて、Oracleは構成をさらに詳細に掘り下げるという。
「どうして特定の設定が必要なのかを詳しく明らかにし、われわれが何をテストしてその結論にたどり着いたかを説明する」(コーカーツ氏)
「『どうしてこうしているのか、どうしてあれをオフにしているのか、どんなメリットがあるのか』と聞いてきた顧客がいるからだ」と同氏は語っている。
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