ネオジャパン、「テイラーメード」のアプリケーションサービスを開始

ネオジャパンは、企業のニーズに応じてカスタマイズが可能なアプリケーションサービス「Applitus」の提供を開始した。

» 2006年09月14日 19時44分 公開
[ITmedia]

 ネオジャパンは9月14日、企業のニーズに応じてカスタマイズが可能なアプリケーションサービス「Applitus」の提供を開始した。ASPとホスティングサービスを組み合わせた形で、SaaS(Software as a Service)事業として展開していく。

 Applitusは、同社のグループウェア「desknet's」「desknet's with Ajax」のほか、営業支援ツールの「desknet's SSS」、顧客管理システム「desknet's CAMS」、イントラネット向けブログシステム「desknet's Blog」、データ配信ツールの「desknet's sDAX」といったWebベースのアプリケーションを組み合わせ、インターネット越しに提供するサービスだ。アプリケーション稼働に必要なサーバ/ディスク類もネオジャパン側で用意、運用される。

 これだけならば、既存のASPサービスと大きな違いはない。Applitusの最大の特徴は、パッケージそのままではなく、顧客の要望に応じてカスタマイズを加えた形でサービスを提供できる点だ。

 たとえば、既存のアプリケーションとのシングルサインオンを実現したい、ユーザー情報を人事システムと共有したい、あるいは表示される名称を変更したいといったさまざまなカスタマイズ要求に対応し、「テイラーメードでサービスを提供していく」(同社代表取締役社長の齋藤晶議氏)。同様にハードウェアスペックについても、要望に応じて順次増強できる仕組みとした。

 齋藤氏によると、ネオジャパンでは過去に、こうしたカスタマイズ要求に応えてきた実績が1000件ほどある。このノウハウを元に、統一されたプラットフォーム上でサービスを提供することにより、カスタマイズに要するコストや日数の削減が実現できたという。

 ネオジャパンは今後、Applitusを通じて提供可能なアプリケーションを拡大し、会計システムや販売管理システムなどを追加していく予定だ。また、ネオジャパンのツールだけでなく、他社製品についても同様の形態で提供していく。すでにデジタル・ナレッジのeラーニングサービス「ナレッジデリ」の提供が決まっている。

 料金は、サービス基盤となるハードウェアとサーバ管理ツール「PLESK」、セキュリティ機能などからなる「ベーシックプラットフォームサービス」が、初期費用5万2500円、月額料金が1万5750円。アプリケーションの料金は、初期費用が1万500円、月額料金は1ユーザー当たり525〜1050円。近日中に、「PacketiX VPN 2.0」をベースにしたVPN機能も提供される予定だ。

 ネオジャパンでは、十分な専門家を持たない中小/中堅企業向けに、大企業と同様のカスタマイズが可能なサービスとして提供していく。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ