Oracle、コンテンツ/記録データベースの提供を発表

Oracleは「Oracle Content Database」および「Oracle Records Database」をOracle Database 10g Enterprise Editionに追加される新しいオプションとし、コンテンツ管理戦略の一部になることを明らかにした。

» 2006年09月21日 15時43分 公開
[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 Oracleは9月20日、去る6月に発表した「Oracle Content Database」および「Oracle Records Database」を同社の顧客に提供し始めると発表した。

 カリフォルニア州レッドウッドショアーズに本社を置くOracleは6月15日に、発表文を通じて、Oracle Content DatabaseとOracle Records Databaseが同社の新しいコンテンツ管理戦略の一部になることを明らかにした。

 Oracle Content DatabaseとOracle Records Databaseは、Oracle Database 10g Enterprise Editionに追加される新しいオプションとなる。

 両製品は、企業ユーザーがMicrosoft Officeファイル、テキストファイル、PDF、グラフィック、ドキュメントイメージなどのドキュメントファイルの保存/検索/取り出しを行うことを可能にする。

 また同社の発表文によれば、これらの新製品は、大企業がSOA(サービス指向アーキテクチャー)とWebサービスを利用して、ドキュメントや記録が社内のどこに保存されていようとも、これらにアクセスすることを可能にするという。

 Oracleでサーバ技術を担当するアンドルー・メンデルソーン上級副社長は、「Oracle Content DatabaseおよびOracle Records Databaseは、全社的な導入が容易で、情報検索や情報紛失に伴うリスクを軽減するように設計されている」と発表文で述べている。

 Content DatabaseとRecords Databaseの価格は、いずれも1プロセッサにつき5万ドルとなっている。

 両製品は、これまで「Tsunami」と呼ばれていたOracleの新しいエンタープライズコンテンツ管理プラットフォームの一部として開発された。

 今回の発表の前日にOracleは、同社の2007会計年度第1四半期の堅調な決算を発表した。

 Oracleはこの2年間、積極的な企業買収を進めてきた。世界最大のビジネスアプリケーションデベロッパーであるSAPに追いつくことを目指す同社はこれまで、巨額の資金を投じて20社の企業を買収した。

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