Novellに上場廃止勧告と契約不履行通知

いずれも、ストックオプション問題の内部調査継続により、決算報告の提出が遅れていることが理由。NASDAQからの上場廃止勧告に対しては公聴会を要請、銀行からの契約不履行通知に対しては無効を主張する。

» 2006年09月22日 07時07分 公開
[ITmedia]

 米Novellは9月20日、NASDAQから上場廃止勧告を受けたことを踏まえ、NASDAQに対して公聴会を要請すると発表した。これにより上場廃止の判断は保留になり、Novellは引き続きNASDAQ市場に留まる。

 Novellはストックオプション付与に関する内部調査を継続中で、米証券取引委員会(SEC)への5〜7月期決算報告の提出が遅れている。今回のNASDAQによる上場廃止通知は、この決算報告の提出遅延がNASDAQの上場基準に反することによるもので、Novellでは、内部調査の完了次第、ただちに決算報告を提出するとしている。

 またNovellは、米Wells Fargo Bankから契約不履行通知を受けたことも発表した。Wells Fargoは、Novellの転換社債6億ドルの受託銀行。Novellの、同銀行に対する5〜7月期決算報告の提出遅延が「契約不履行」に当たるとし、通知から60日以内に是正すれば、契約不履行を回避できるとしている。

 Novellでは、両社間の契約上では、決算報告書の提出は「SECへの提出が実際に行われてから15日以内」となっているとして、同社の行為は契約不履行に当たらず、通知は無効であると主張。SECに決算報告を提出し次第、Wells Fargoにも書類を提出することで対応するとしている。

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