ITmedia ロークさんがお話しのとおり、BPM市場には大手ベンダーがひしめいています。AquaLogic BPMはどこが優れているのでしょうか。
ローク 今やいろいろなベンダーがBPMを口にしていますが、われわれこそが、最初に「ビジネス・サービス・オーケストレーション」を掲げた、BPMのパイオニアです。BPMは、SOAと同じように、新しい流行語のようですが、それを喧伝しているベンダーにそんな能力があるかは非常に疑わしいと思います。
システムをつなぎ、既存資産を生かすために最初はEAIが登場しましたが、これでは問題を解決することができませんでした。その後、SOAやBPMが登場してきました。しかし、われわれが言うBPMと競合他社のそれは異なるものです。
われわれの製品では、「モデル化」「シミュレーション」「デプロイ」「実行」「モニタ」「最適化」というBPMの一連のライフサイクルをすべてカバーしています。そして、先ずはビジネス上の課題を経営の視点で見るというところからスタートします。テクノロジーからスタートするのではない、というのがわれわれの信念です。
ビジネスアナリストがプロセスをモデル化します。そして、稼働させる前に、シミュレーションを行い、最適化を図ることができます。彼らは、あくまでもビジネスを改善しようとしているわけであって、技術的に上手くやろうとしているわけではありません。
また、BPMの一連のライフサイクルをカバーするそれぞれのツールは、単一のデータソースにアクセスし、継続的なビジネスプロセスの改善が可能となっています。
IBM、Oracle、Tibco、SAPといった競合他社は、あくまでもデータモデルからスタートしています。われわれのようにプロセスからではありません。EAIのベンダーというのは、そこでインテグレーションを話題とします。しかし、下からスタートするということは、それだけコードをたくさん書かなければいけないということです。
また、ほとんどのBPM製品は、ビジネスアナリストの関与からスタートするのではなく、開発者からスタートします。そして、コードを書いてアプリケーションを作成します。あくまでもWebサービスのためであって、ヒューマンインタラクションのためのものではありません。
例えば、OracleはBPEL製品を用意していますが、その価格はわれわれのBPMスイート全体の価格と同じです。すべてをそろえたい場合は、彼らが他社からOEMしている別の製品を購入しなければなりません。しかも、コードを書かなければなりません。別のポータル製品を買わなければなりません。そして、また、別のBAM(Busniess Activity Monitoring)製品も買わなければなりません。しかも、データソースはばらばらです。
われわれの製品の方が使い勝手が良いばかりでなく、実装も数週間から数カ月で済みます。
JPモルガンチェースやシティグループは、われわれの製品によって投資銀行のプロセスを実行しています。われわれの製品の良さは、彼らが雄弁に語ってくれるでしょう。
また、Plumtreeはわれわれの製品をOEMする前に、BPMベンダーと称する約50社と話をしましたが、Fuegoが優れていて使いやすい、そしてオープンだと選んでくれました。その後、BEAがPlumtreeを買収することになったわけですが、彼らも新しいAquaLogicファミリーと最も親和性が高いと判断してくれたのです。
IBMにしてもOracleにしても、われわれと同じような図を見せるので、違いが理解しにくいのです。しかし、Fuegoは小さな企業だったのにもかかわらず、JPモルガンチェースやシティグループのような大手顧客は違いを理解してくれました。BEAの買収によって、今やAquaLogic BPMとなり、もちろんBEAの顧客らに売り込んでいけますし、IBM、Oracle、SAPの顧客らにも、BPM製品を武器にして彼らと競い、入り込んでいくことができるようになると思います。
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