IBM、新たなSOA製品群を投入(1/2 ページ)

IBMがWebSphereファミリーやその他SOA関連の幅広い製品・サービスを発表した。

» 2006年10月04日 17時33分 公開
[Darryl K. Taft, Stan Gibson,eWEEK]
eWEEK

 米IBMはサービス指向アーキテクチャ(SOA)市場への広範な攻勢を発表、同社顧客のSOA実装を支援する各種の新版および強化版の製品・サービスを投入し、SOA分野リーダーとしての地位を強化した。

 記者およびアナリスト向け電話会見で、同社ソフト部門上級副社長兼ジェネラルマネジャーのスティーブ・ミルズ氏とグローバルテクノロジーサービス部門上級副社長マイク・ダニエルズ氏、WebSphere部門ジェネラルマネジャー、ロバート・レブランク氏は、同社の約3000のSOA顧客と2500社のビジネスパートナーとの経験に基づく4種の新製品と23種の強化版製品、11種の新サービスについて説明した。

 「IBMは今年、SOA投資から10億ドルを稼いだ」とミルズ氏。

 同氏によると、IBMの新しいSOAソフトとサービスは4つの主要分野にフォーカスしている。それは業務プロセス管理(BPM)、ガバナンス、ITインフラのSOA対応準備、SOAサービス作成だ。

 IBMの顧客Ameriprise Financialの技術戦略・アーキテクチャ担当チーフアーキテクト兼副社長のトレーシー・レグランド氏は、IBMとその製品は「当社のSOAへの旅において重要な役割を演じている。同社は今、これらの製品を強化し、ほかの製品を導入せざるを得なかった分野をカバーして、これまで同社がカバーしていなかった分野を満たそうとしている」と語る。

 ミルズ氏は、IBMには300件のSOA特許があるとしている。Wintergreen Researchの調査によると、IBMはSOA市場で46%のシェアを有していると同氏は語る。

 「IBMのSOAに関するメッセージの完全さ、深さ、正確さに感銘を受けた」とZapThinkのアナリスト、ジェイソン・ブルームバーグ氏は語る。

 「今日SOA分野の全ベンダーの最大の課題は、製品からはSOAを手に入れられないということだ。SOAはベストプラクティスで構成されているからだ」(同氏)

 「IBMはそのことを完全に理解しており、コンサルティング部門のベストプラクティスと、顧客のSOA構想をサポートする包括的な製品戦略のバランスを取っている」

 BPM、特にビジネスモデリングに関して言うと、最新のWebSphere Business Modelerは新しいビジネスユーザーツールと視覚化支援を備えているとIBMは述べている。

 さらに、IBMは新しい「BPM Methodology」「BPM Competency Center」を導入したとレブランク氏。

 一方、「WebSphere Business Monitor」の新版はBAM(Business Activity Monitoring)をサポートする。「WebSphere Process Server」の最新版は高度なヒューマンワークフロー機能のサポートを強化するとIBMの担当者は説明する。

 「IBM Workplace Dashboard Framework」は顧客に再利用可能なサービス指向コンポーネント、管理ツール、ダッシュボード作成機能を提供するとレブランク氏は言う。

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