週末、飲み会に行く前のモバイルセキュリティクライアントセキュリティ大作戦!(2/3 ページ)

» 2006年10月20日 07時00分 公開
[敦賀松太郎,ITmedia]

Vista Enterpriseはハードディスク暗号化機能「BitLocker」を搭載

 BIOSパスワードが解析できなかったとき、情報を盗み出すことが目的の泥棒なら、ノートパソコンを分解してハードディスクを取り出し、別のパソコンに接続して読み込もうとするかもしれない。そうした場合、ハードディスクをパスワードロックする方法もあるが、ハードディスクパスワードに対応したノートパソコンはそれほど多くない。

 そこで最も有効なのが、ハードディスク全体を暗号化する方法である。Windows XPでは、OSがハードディスク暗号化機能を備えていないので、市販のソフトウェアを利用することになる。ハードディスク暗号化ソフトウェアは多くの製品が各社から販売されているので、比較検討をして自分に合ったものを選ぶとよいだろう。

 ちなみに、まもなく登場するWindowsの次期バージョン、Windows Vistaの企業向けエディション(Enterprise EditionおよびUltimate Edition)には、「BitLocker」というハードディスク暗号化ツールが搭載される予定。このツールが使えるようになれば、OSの標準機能だけで、オフライン時を含むハードディスクの保護が行える。

USBセキュリティ認証キーを使う

 Windows VistaのBitLockerでも使用が想定されているのが、USBセキュリティ認証キーである。もちろん、BitLockerに関係なく、すでに多くのベンダーから製品が販売されている。

 USBセキュリティ認証キーには、いくつかのタイプがある。例えば、キーをUSBポートに差しておかなければ、一切の操作ができないもの。また、キーを差すことによって、普段は隠されている暗号化されたフォルダ(セキュリティエリア)が見えるようになるもの。

 さらには、指紋や指静脈などバイオメトリクス認証機能を備えたものなどもある。別々に持ち運んでキーを紛失してしまうと困ることもあるが、こうした対策を講じておけば、情報が盗まれるリスクを軽減できるだろう。

サンワサプライのUSBセキュリティ認証キー「SL-45KEY」

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