インタビュー
» 2006年10月23日 08時00分 UPDATE

Interview:CIOがこれほどまでにBIに注目する理由――CognosラバティーCMO (1/2)

企業の情報基盤として、BIを活用しようとする機運が高まってきている。GartnerのCIOサーベイでは、BIが優先順位の第1位にランクイン。BIのリーダーカナダCognosのデイブ・ラバティーCMOに聞いた。

[聞き手:堀哲也,ITmedia]

 エンタープライズBIに向けるCIOの視線は熱い。GartnerのCIOサーベイでは、2006年の優先順位の第1位にBI(ビジネスインテリジェンス)がランクイン。企業の情報基盤として、BIを活用しようとする機運が高まってきている。そこには、SOX法によるコンプライアンスとともに、適切な情報を探し出し意思決定に活用したいというニーズが高まっている背景があるという。

 「Cognos Performance 2006」のために来日したカナダCognosのデイブ・ラバティーCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)に聞いた。

デイブ・ラバティー氏 Cognosのデイブ・ラバティーCMO

ITmedia GartnerのCIO調査では、CIOの優先順位の第1位にBIがランクインしました。2005年の調査よりも高まっており、Cognosにとって追い風ではないでしょうか。

ラバティー氏 エンタープライズBIへの興味は、世界各地で非常に高まってきています。ただ、このトレンドは急に始まったというものではありません。企業は、多くのトランザクションやデータの中から、必要な情報を探し出すということに苦労してきました。最近では、それを意思決定プロセスに結合する形で活用したいと考えるようになっています。エンタープライズBIは、このようなニーズにマッチしており、ブームが起こっています。

 かつてBIは、ピュアにレポーティングに活用される部門の中のニッチなツールでした。現在では企業全体に広がり、基幹業務のミッションクリティカルなアプリケーションになりつつあります。また、このようなレポーティングツールは、さまざまな部門で複数組み合わされて使われており、これをスタンダードな形に統一していこうと考えられるようになってきました。

 実はこの傾向はCognosが標準化されたレポートツールとして「ReportNet」を発表してから始まったとも言えます。ReportNetはアドホックなレポートも行えますし、マネジメントレベルのレポートも1つでカバーできます。これによりユーザーにおけるBIの採用率も大きく広がりました。

ITmedia Cognos 8はエンタープライズBIを実現する単一プラットフォームとなったわけですが、ブームの手応えを感じていますか?

ラバティー氏 確かに売り上げにも反映されてきています。Cognos 8はエンタープライズのビジネス環境を想定して開発しており、1つのプロダクトの中で、多くの機能を利用できます。競合の製品は、統合的に使えるように、ただWebのフロントを付けただけで、機能的なものは別々です。しかし、われわれの製品は違います。初めて使うにしても簡単に導入できるのです。

 このような点が市場のニーズにマッチし、幅広い顧客に採用してもらえるベースとなりました。さまざまなデータソースをバックエンドで1つに統合できることは非常に大きな価値です。そして統合されたツールの使い勝手の良さに、顧客は価値を見いだしてくれました。

ITmedia Gartnerは日本のCIOに対しても調査を行っています。日本のCIOの優先順位では、BIは第3位とのことでした。グローバルの傾向とはやや異なる傾向のようです。どのように見ていますか?

ラバティー氏 グローバルでは徐々にその順位を上げてきました。日本でも来年は1位になるのではないでしょうか(笑い)

 北米企業は現在、組織内をいかに可視化し透明化するということに注力しています。これに伴いBIが注目された背景があります。SOX法の施行により、財務との兼ね合いで、透明性を高める必要が出てきたからです。

 社内の全体像がつかめて、すべての財務活動に説明責任が果たせる。そして、情報が共通のプラットフォーム上に乗っている。このようなことが望まれています。そのためBIが米国の市場を席巻しているのだと思います。

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