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» 2006年10月23日 15時51分 UPDATE

Oracle OpenWorld San Francisco 2006 Report:ナイスシュート! 「超」大規模なOracle OpenWorld開幕

米国時間の10月22日夕方、6日間で1600以上のセッションが行われる「超」大規模カンファレンス、「Oracle OpenWorld San Francisco 2006」は、チャールズ・フィリップス社長のキーノートで幕を開けた。

[浅井英二,ITmedia]

 カリフォルニア州サンフランシスコの空は、きれいに晴れ上がっている。わずか半日前に出発した東京の雨が、まるで嘘のようだ。ダウンタウンのモスコーニセンターは、4万人を超える参加者の受け入れやオープニングパーティーの準備でごった返している。JavaOneやLinuxWorldのような業界を挙げた大規模なカンファレンスがこのコンベンションセンターを賑わすのをしばしば目にしてきたが、今年のOracle OpenWorldは桁違いのスケール。何しろ、北館、南館、西館をすべて充てても足りず、あいだを走る道路も封鎖し、パーティー会場やランチ会場をこしらえているのだ。

moscone01.jpg 普段はクルマの行き交う北館と南館のあいだの道路もパーティー会場に様変わり。かつてこんな大規模なカンファレンスはなかった

 米国時間の10月22日夕方、6日間で1600以上のセッションが行われる「超」大規模カンファレンス、「Oracle OpenWorld San Francisco 2006」は、チャールズ・フィリップス社長のキーノートで幕を開けた。

 冒頭、フィリップス氏は地元カリフォルニア州オークランドに本拠を置くNBAの古豪、ゴールデンステート・ウォリアーズのジェイソン・リチャードソン選手をステージに招き上げた。Oracleは先ごろ、オークランドアリーナの命名権を獲得し、「オラクルアリーナ」としている。長身の彼は、NBAのスター選手の前でも臆することなく、ステージに設けられたバスケットにシュートを決めてみせた。

philips02.jpg シュートを決め、ゴールデンステート・ウォリアーズのリチャードソン選手からゼッケン「1番」のユニフォームを手渡されるフィリップス社長

 2003年5月、ウォール街のスターアナリストからOracle入りしたチャールズ・フィリップス氏は、Peoplesoft買収を仕掛け、翌2004年12月には約1年半に及んだ戦いを制し、執念を実らせた。以来、Oracleは、アプリケーション分野を中心にRetekSiebelを含む25社を傘下に収めた。創業者であるラリー・エリソンCEOのカリスマに依存しない企業づくりを進める中、フィリップス氏はますますM&A戦略を強化している。

philips01.jpg 社長就任の年、「IBMを追い抜くまで私の役割は終わらない」と話していたフィリップス社長

 フィリップス氏は、「特定の業界や分野でナンバーワンのベンダーを買収し、Oracleのテクノロジーインフラ(Oracle GridやFusion Middleware)に統合している。これは“実証済みのR&D”ともいえる」と話し、同社にとっては買収も重要な戦略の一部であるとした。

 積極的な買収によって、同社のアプリケーション事業は、新規のライセンスベースで全体の3割にまで拡大している。社長就任から3年目のフィリップス氏は、「The Information Company」を掲げ、ニッチプレーヤーからの脱却を主導している。インフラストラクチャーからアプリケーションまでのスタックがなければ、生き残れないし、勝ち続けられない、という危機感が彼を突き動かしているかのようだ。

 ステージでは、6世代目となる「Oracle Business Accelerators for E-Business Suite」のデモも行われた。

 Oracle Business Acceleratorsは、21に上るインダストリー向けのテンプレートが用意され、ビジネス上の質問に答えていくことでE-Business Suiteを構成できる無償のツール。テクノロジーインフラとの統合が図られているため、データベースやミドルウェアも含めた設定も同時に行える。テクノロジーインフラとアプリケーションの統合がなせる技だ。

 「テクノロジーインフラがあるからこそ、次世代のアプリケーション(Information Age Applications)を生み出せる。2つは互いに補い合い、改善されていく。エンタープライズアプリケーションを導入し、維持していくのは決して簡単なことではない。煩雑で、顧客らはもはや“もはや生活の一部”として諦めかけている。しかし、Oracleなら、そうした顧客のタフな状況を解消し、所有体験を変えられる」(チャールズ氏)

powell01.jpg サンフランシスコの街はOracle OpenWorldのサインで溢れ返る。その数は4300を超えるという

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