「攻め」と「守り」を企業にもたらすシトリックスが新製品発表、日本IBMとの協業も拡大

シトリックスは、「Citrix iForum 2006 Japan」を開催し、セキュアアクセスソリューションやアプリケーションデリバリーソリューションを強化する製品群のほか、日本IBMとの協業拡大も発表した。

» 2006年11月10日 14時51分 公開
[ITmedia]

 シトリックス・システムズ・ジャパンは11月9日、都内のホテルで「Citrix iForum 2006 Japan」を開催し、同社のセキュアアクセスソリューションやアプリケーションデリバリーソリューションを強化する製品群を発表した。

 セキュアアクセスソリューションは、企業のクライアントアプリケーションをデーターセンターなどに集約し、アプリケーションの仮想化技術を活用して、エンドユーザーにアプリケーションや情報へのオンデマンドでセキュアなアクセスを提供するもの。

 2008年3月期の日本版SOX法適用を控え、企業にとっては、内部統制環境の構築など、企業価値を維持するための「守り」のIT戦略が急務となっているだけでなく、従業員の生産性の向上や競争力の強化、グローバル展開といった、企業価値を高める「攻め」の戦略も求められている。

 「分散」か「集中」か? 企業のIT部門はこの2つの相反するニーズに対処しなければならず、シトリックスはその回答として、アプリケーションの仮想化によるセキュアなアクセスを提案するという。

 同社のセキュアアクセスソリューションは、Citrix Presentation Server 4.0、「Citrix Password Manager 4.5」「Citrix Access Gateway 4.5」の3製品で構成される。今回はPassword Manager、Access Gatewayが機能拡張されている。

 一方、Webアプリケーションのパフォーマンスの高速化、機密性の高いアプリケーションデータの保護、Webアプリケーションのデリバリーコストの削減を図るのが、同社のアプリケーションデリバリーソリューションだ。

 この日、シトリックスは、NetScalerの最新版である「Citrix NetScaler 7.0」を発表している。NetScaler 7.0は、市場でのリーダーシップをさらに拡大すべく、スケーラビリティーの拡張やアプリケーションのポリシー管理の強化をはじめとする150の機能強化が図られている。

 なお、シトリックスでは、日本アイ・ビー・エムとの協業拡大も発表した。IBMのx86サーバおよびブレードサーバとCitrix製品を組み合わせたソリューションを拡充し、内部統制環境の整備、セキュリティの強化とシステム柔軟性の両立が可能なIT基盤の構築などで協力していくという。日本IBMは箱崎事業所内にデモセンターを新設するほか、Citrix製品のサポート窓口も12月に開設するという。

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