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» 2006年11月21日 09時44分 UPDATE

Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ:Vistaで加わる“ミニアプリ”の魅力 (2/2)

[三浦優子,ITmedia]
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 「AJAXの技術がそのままガジェットにも利用できる上に、快適なWebアプリケーションに慣れた人が、標準的なポータルサイトをもっと自分にとって使いやすいものにしたいと考えるようになったわけです。デスクトップ上のソフトもオンラインサービスと連動したいと考える人が増えてきました。その影響もあって、ガジェットの必要性が高まっており、ガジェットを利用できる環境を提供するベンダーが増えていると考えられます」と橋本氏。

 確かに世の中が望んでいなければ、いくらベンダー側が先導してもガジェットが増えていくことはないだろう。世の中が望んでいるからこそ、マイクロソフトのようなベンダー側もガジェットに力を入れるようになったと考えた方が自然である。

 一方、Web上で利用されるWindows Liveガジェットは、最近流行っているブログパーツと似たところを感じる。実際にガジェットを開発した橋本さんの目から見て、ブログパーツとガジェットに違いはあるのだろうか?

 「やっていることは、同じだと思っていいと思います。ただし、Windows Liveというのはオンライン上の真っ白なページ。ブログのように、あらかじめデザインされたページとはちょっと違うんです。つまり、同じミニアプリケーションであっても、利用する場がまったく異なっているため、ミニアプリケーションが果たす目的も違ってくるというわけです」。

子供のプログラム学習用にも利用できると感じる

 これだけ早い時期から大量にガジェットを作ったものの、橋本氏は熱烈なマイクロソフト信者というわけでもない。現在でも利用しているPCはWindowsだけでなく、Macintoshを常用している。

 その同氏の目から見て、マイクロソフトのガジェット開発環境はどのように見えているのだろうか。

 「マイクロソフトは、さすがにそつがないものを出してきますよね(笑)。オープンソースコミュニティーやアップルが極まってしまうところを、ほどほどのところで止める。そのバランスの良さがあります。しかし、現在のガジェット開発環境にはまだまだ足りない部分も多いとは感じています。そうとはいえ、とにかく生産性が高く、簡単に開発ができる。このような面はとても大事なため、非常に面白いものが出てきたと感じますね」。

 また、自らが使うだけでなく、「私の子供はまだまだ小さいですが、子供にプログラミングを学ばせる場としても適しているのではと思います」とコメントも聞かれた。開発者の裾野を広げる役割に対しても高く評価している。

 「ガジェット作りは楽しい」という橋本氏の感想は、開発者の裾野を広げたいというマイクロソフトの狙い通りだといえる。開発者の裾野を広げていくためには、適切な開発ツールの提供とともに、「ガジェット作りは楽しい」という感想をもつキーマンの存在が不可欠だという。先進技術を先頭になって追いかけていく集団が評価すれば、後から技術を追う比較的堅実なタイプの開発者も魅了することが難しくないからだ。

 マイクロソフト、オンラインサービス事業部プロダクトマネージメントグループWindows Liveチーム・安藤浩二シニアマネージャが語ったように(関連記事)、「プラットフォームベンダーとして、利用者の生の声をフィードバックすることはとても重要な点です。地道なことではありますが、これからも取り組んでいきます」(安藤氏)

 今後1年間でさまざまな会社がガジェット開発を始めるはずだという。その際、まず最初に開発者が評価するのは、問題点を改善して使いやすくなるガジェット開発環境だろう。開発者から信頼を得ることができたものだけが結局残っていくことになるのではないだろうか。

 なお、オンライン・ムックPlus「Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ」では、“Liveガジェットのアイデア募集”を行っている。読者から寄せられたアイデアは、本特集上で優秀作やアイデア傾向などを紹介していく予定だ(2006年3月まで募集)。

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