第3四半期のサーバ売り上げは129億ドル――IDC調べ

ブレードサーバとハイエンドサーバが、世界サーバ市場の強力なけん引力となっている。

» 2006年11月24日 11時06分 公開
[ITmedia]

 2006年第3四半期の世界サーバ市場は、前年同期比3.5%増の129億ドルとなり、過去4四半期で最高の伸びとなった。米調査会社IDCが11月22日、このような調査結果を報告した。

 特に売り上げを伸ばしたのはブレードサーバで、前年同期比29.9%増を記録。また地域別では、日本を除くアジア太平洋市場、EMEA(欧州・中東・アフリカ)市場の売り上げが好調で、それぞれ前年同期比13.7%増、4.8%増となった。

 ハイエンドのエンタープライズサーバの売り上げは前年同期比9.1%増となり、2004年第3四半期以降初のプラス成長を記録。一方、ボリュームサーバ(価格2万5000ドル未満のサーバ)の売り上げの伸びは前年同期比3.8%増と緩やかで、4四半期連続の1けた成長となった。成長率鈍化の背景に、仮想化の台頭がある。ミッドレンジサーバの売り上げは前年同期比2.3%減で、4四半期連続のマイナス成長となっている。

 出荷台数については、サーバ市場全体で前年同期比7.4%増。ボリュームサーバの成長鈍化の影響で、サーバ市場全体の出荷台数伸び率は、9四半期連続の減少となった。

 OS別では、Windowsサーバの売り上げは48億ドルで前年同期比4.6%増。Linuxサーバの売り上げは15億ドルで同5.4%増。一方、UNIXサーバの売上高は39億ドル強で同1.7%減となっている。

 プロセッサ別では、AMD搭載サーバの売り上げが前年同期比で79.7%伸び、x86サーバ売り上げ全体の19.8%を占めた。一方Intelベースのサーバ売り上げは80.2%のシェアを維持している。

 Itanium搭載サーバの売り上げは7億ドルを超えて前年対比23.8%増となり、非x86サーバ市場売り上げの11.2%を占めている。

2006年第3四半期の世界サーバ売上高トップ5
順位 社名 2006年3Q売上高(単位:100万ドル) シェア 2005年3Q売上高 シェア 伸び率
1 IBM 4279 33.1% 4013 32.1% 6.6%
2 Hewlett-Packard 3398 26.3% 3472 27.7% -2.1%
3 Dell 1357 10.5% 1308 10.5% 3.8%
3 Sun Microsystems 1295 10.0% 1118 8.9% 15.8%
5 富士通およびFujitsu Siemens 690 5.3% 758 6.1% -9.0%
その他 1925 14.9% 1843 14.7% 4.4%
全体 12945 100.0% 12513 100.0% 3.5%
(資料:IDC)

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