ミズノはNECのシステムインテグレーションの下、大阪本社の音声網をIPベースに全面移行させ、大規模な音声・データ統合ネットワークを実現した。
NECとNECネッツエスアイは12月7日、スポーツ用品のミズノ大阪本社の内線網でUNIVERGEによるIPベースの音声ネットワークを構築したと発表した。IP電話機やスイッチなどの導入で無線LANを含む音声、データ通信を同一のネットワークで実現している。
ミズノでは国内外の事業連携を強化するため、業務効率/コスト面で音声ネットワークを見直しを検討、電話網の全面IP化を決定した。音声ネットワークのVoIP化に当たり、NECがテレフォニーシステムの導入コンサルティング、NECネッツエスアイがシステム構築や運用サポートを担当した。
ミズノ大阪本社にはSIPサーバ「UNIVERGE SV7000」とIP電話機860台およびPC用ソフトフォンを100台分を導入。併せて、150台の無線アクセスポイント「UNIVERGE WL」にFOMA/無線LANデュアル端末「FOMA N900iL」300台を連携させたモバイルセントレックス環境も構築した。
インフラでは、フロアのハブ230台をPoE(イーサネット給電)対応のレイヤ2スイッチにリプレース。通話の品質を保つために、スイッチ側で音声パケットの優先制御を行うのと同時に、VLANで音声・データのブロードキャストドメインを分離している。
ミズノでは今後の計画として、全国の25拠点、海外拠点およびグループ全体にVoIP網を拡張していくという。
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