Salesforce.com、新サービス「AppStore」を発表

Salesforce.comが、他社ソフトの販売支援サービスを有償で提供する。これによりユーザーは、アプリケーションのトライアルから導入までをワンストップで行えるようになる。

» 2006年12月13日 07時43分 公開
[ITmedia]

 米Salesforce.comは12月12日、新サービス「AppStore」を発表した。Salesforce.comでは、ほかのソフトウェア開発企業が作成したオンデマンドアプリケーションを「AppExchange」を通じて紹介しているが、実際の購入手続きは、ユーザーが直接開発企業とAppExchange外で行う必要があった。AppStoreの導入によりユーザーは、アプリケーションのトライアルから購入手続き、導入までをワンストップで行うことができるようになる。AppStoreのサービスは、2007年を通じて段階的に提供開始する。

 AppStoreは、ソフト開発企業に対しては、アプリケーションのマーケティング、ユーザーへの販売、請求および集金などのサービスを有償で提供するものとなる。AppStoreのサービスには、「AppStore Referral Program」と「AppStore Checkout」がある。

 Referral Programはマーケティング支援プログラムで、AppExchange内での検索結果表示での優遇や、Salesforce.comの各種イベントへの参加などが含まれる。StandardとPremiumがあり、Standardの手数料は取引額の10%で、2007年第1四半期にサービス提供開始予定。Premiumの手数料は取引額の25%で、2007年第3四半期に提供開始する。

 AppStore Checkoutは決済プロセス支援サービスで、オンラインでの注文受付、請求書の発行、集金などを一貫して行う。サービス手数料は請求金額の20%で、2007年第4四半期にサービスの提供開始を予定している。

 Salesforce.comは、同社2008年度(2007年2月〜2008年1月)の業績予想の修正も併せて発表した。AppStore導入影響を考慮したもので、売上高予想は7億1000万〜7億2000万ドル。11月に発表した予想から、1000万ドル上方修正した。

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