Webアプリケーションを構築する分野でも、後押しする環境が整ってきた。先行したJava EE 5はもちろん、先ごろリリースされたJava SE 6でもWebサービスメタデータ(JSR-181)が取り込まれており、既存のJavaコードにも「@WebService」などと記述を加え、幾つかのメソッドを定義することで容易にWebサービス化が可能となっている。これは、Java言語に限った動きではない。
今後、多くのインターネットサービスではWebサービス化が当たり前のものとなり、戦いはいっそう激しいものになっていくだろう。その場合に勝者となるためには、見た目で分かりやすいサンプル提供と、マッシュアップすることでさまざまなバリエーションを生み出せるかどうかではないだろうか。
Web2.0を唱えたティム・オライリー氏が語っているように、本質は多くのサービスのAPI化にあるといえる。そして、公開するだけならば容易となるのは時間の問題であり、2007年はさらに多くのサービスAPIがWeb上へ公開されるはずだ。
多様化が進む現代、自社サービスだけの表現ですべてのニーズに応えるのは至難である。その回答として、Webサービス化は答えを出してくれているのかもしれない。そして、あのGoogleでさえ、すべての公開APIが流行っているわけではないのだ。
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