動画コミュニティーで、新たなマーケティングサービスを提供

アッカが動画コミュニティーサイト「zoome」を開設した。一般ユーザーが参加する新たなマーケティング手法の誕生が期待される。

» 2007年01月30日 20時30分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 アッカ・ネットワークスは1月30日、動画の配信・共有サイト「zoome(ズーミー)」を開始した。一般ユーザーへ動画ベースのコミュニティーサービスを提供するとともに、マーケティングなど法人への映像サービスも展開する。

坂田社長 坂田社長

 説明の冒頭、坂田好男代表取締役社長は「動画コミュニティーへの関心が高まり、企業でも動画の活用がテーマになりつつある。企業のマーケティングやナレッジを動画で生かすためのプラットフォームとして展開したい」と話した。

zoome_top zoomeのユーザーページ

 zoomeでは、ユーザーが専用ページにプロフィールや日記、1本当たり最長10分間の動画を自由に公開することができる。また、SNSのように特定のテーマでコミュニティーを作成・運営することができる。視聴回数の多い人気の動画クリップは、サイトのトップページで紹介される。

 専用ページをカスタマイズしたり、動画の公開範囲をユーザー全体や友人限定といった具合に設定することもできる。テレビ番組など著作権のある動画や公序良俗に反する動画は、サイトに公開された時点で同社が迅速に削除する形で対応するという。

 法人向けの動画コミュニティーサービスの中核に位置付けるのが「ナビチャンネル」と呼ばれる企画型のコンテンツだ。ナビチャンネルでは、設定されたテーマに関する専門家が情報を発信するだけでなく、ユーザーからもテーマに沿った動画を投稿することができる。

 ユーザーページで採用する動画形式はFlashだが、ナビチャンネルではネットワークへの負荷の小さいMPEG4/AVCを採用し、ハイビジョン(HD)映像などの高品質な映像を配信することができる。

 湯負p彦代表取締役副社長は、「オーディションやコンテストなど、一般ユーザーが参加する動画コミュニティーを使った新しいマーケティングやキャンペーンを展開することができるだろう」と話す。

アッカにおける法人向け映像事業の位置付け

 アッカは、主力のADSL事業やネットワーク事業に次ぐ新たな収益源として、3月から法人向けに映像の制作/編集から配信までを行う動画配信プラットフォーム事業を開始する。今回の映像コミュニティサービスも加えたトータルサービスとして展開する計画だ。また、マーケティングだけでなく、eラーニングや電子広告分野などへの拡大も視野に入れる。

 今後、動画配信プラットフォーム事業として初年度に売上高2億円、zoomeでは月間50万のユニークユーザー獲得を目標としている。

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