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» 2007年02月13日 14時43分 UPDATE

CEOとCIOの間に横たわる溝を埋めるには (1/2)

CEOとCIO、この永遠に相容れない両者の間には何が存在しているのか? お互いをどのように見て、どのように考えているのだろうか? 1つの調査報告を紹介する。

[Deborah Perelman,eWEEK]
eWEEK

 CEO(最高経営責任者)とCIO(最高情報責任者)との関係は、仲の悪い夫婦のようだとか、四角い栓と丸い穴だとか、互いに相容れない関係であるなどと、相性の悪い組み合わせの典型のように言われている。こういった厄介な関係について軽い冗談を言えば、重役室のテーブルの前に居並ぶ面々の口元に笑みがこぼれるのは確実だ。たいていのジョークと同じく、それが面白いのは、ある程度は真実であるからだ。

 CEOとCIOは、平和的に共存することが不可能な宿命であるかのように思える。さまざまな人々の意見を総合すれば、その原因は、目標の不一致、受けてきたトレーニングの違い(あるいはその不足)、不十分な意志疎通、理解不足などにあるようだ。ただでさえ厄介な両者の関係は、厳しい予算や切迫したスケジュール、結果としてのプロジェクトの失敗などのせいで、さらに悪化するケースが多い。そして両者とも、プロジェクトの失敗をほかに転嫁しようとする。

 このような困った状況に追い打ちをかけるかのように、2月9日にForrester Researchが公表した報告書によると、たいていのCEOはCIOの仕事に満足しているものの、それは主として社内でのCIOの役割にあまり期待していないからであることが明らかになった。

 年商1億ドル以上の企業の71人のCEOを対象としたForresterの調査の結果、全般的にCEOはIT部門のリーダーシップを高く評価しており、自社のCIOのリーダーシップに「満足している」あるいは「非常に満足している」と答えたCEOは59%だった。

 報告書を作成したForresterの副社長兼主席アナリスト、ローリー・オーロフ氏は、「調査結果で驚いたのは、CEOは概してIT部門に満足する一方で、業務改革、コスト削減、効果的な資産管理などでIT部門がイニシアチブを取っていないと考えていることだ」と話す。

 CIOの仕事に不満を表明したCEOは14%に過ぎなかったが、「どちらとも言えない」あるいは「特に意見はない」という回答は4分の1を超えている(27%)。

満足度と在職期間は比例

 Forresterの報告書によると、CIOの在職期間が長いほど、その仕事に対するCEOの満足度が高いようだ。残念なことに、多くのCIOの在職期間は短いのが実状だ。

 調査対象のCIOの21%は在職期間が1年未満で、在職期間1〜3年が41%、4〜10年が30%だった。在職期間が10年以上のCIOはわずか8%だった。

 在職期間が4年以上のCIOの仕事に満足していると回答したCEOは85%だったが、4年以上在職しているCIOは48%と半数にも満たない(訳注:48%は原文のまま)。

 在職期間が3年未満のCIOに関して満足していると答えたCEOは43%と半数を下回った。在職3年未満のCIOの割合は約3分の2(61%)だった。

 在職期間以外にも、CIOに対するCEOの満足度に影響する幾つかの要因が調査で明らかになった。CEOは、常に自分に情報を提供してくれるCIOを高く評価する傾向にあり、CIOと効果的な意志疎通が行われていると感じているCIOのIT業務に満足感を表明したCEOは78%だった。

 しかし、直接的なコミュニケーションを妨げる障害は多いようであり、CIOから直接報告を受けているCEOは63%に過ぎなかった。

 CIOを自ら選任したCEOの間でも満足度の相関関係が見られた。このグループに属するCEOの76%がCIOの仕事ぶりに満足していた。だが、実際に自らCIOを選任したCEOは半数(52%)に過ぎなかった。

 ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるYoh Servicesで戦略とマーケティングを担当するジム・ランザロット副社長は、「意外な結果ではない。自分で雇い入れたのではない場合、個人的な関係が希薄になる」と話す。

CIOへの期待は低い

 CIOを高く評価しているCEOの場合でも、CIOに対する期待は低く、ビジネスでそれほど重要でない役割しかIT部門に与えていないケースが多い。

 業務改革におけるITの役割に関する質問では、ITが率先してリーダーシップを取っていると答えたCEOはわずか28%だったのに対し、ITの役割は「小さい」あるいは「大したことはない」という回答は34%、必要に迫られたときだけ改革を推進すると答えたのは24%だった。

 CEOが経営チームにCIOを含めている場合(調査企業の79%)、CEOが直接CIOを選任した場合、あるいはCIOとCEOの意志疎通に満足している場合には、CEOはITの役割をより高く評価している。

 とはいえ批判的な見方も多く、業務改革でIT部門が率先してリーダーシップを発揮していると答えたCEOはわずか30%だった。調査に回答したCEOの約半数(54%)は、資産(従業員および設備)の把握・管理に関するIT部門の能力をあまり評価しておらず、IT部門が日常業務の一部として資産を効果的に管理していると考えているCEOは3分の1に満たなかった(31%)。

 しかしCIOのコミュニケーション能力が高いと見なされている場合には、これらの比率がいずれも高くなっている。

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