省電力、省スペースでオープンソースLinuxにも対応――事例で紹介!データセンタ専用1Uハーフサーバが新興ネット企業のビジネスを支援【連載第2回】あの会社はコレで決めた! 動画で納得、サーバ導入のヒミツ!

新たにインターネットビジネスを展開すべく起業したB社。ビジネスを始めたばかりの同社では、サーバそのものの価格から、データセンタの利用経費に至るまで、システムの導入と運用にかかるコストを限られた予算内に収めなければならなかった。その課題を解決したのは、NECの1Uハーフサーバ「Express5800/i110Rb-1h」だった――。

» 2007年02月22日 15時00分 公開
[PR/ITmedia]
PR

バックナンバー

【連載】あの会社はコレで決めた!動画で納得、サーバ導入のヒミツ!

第1回:ftサーバの導入で高可用性を手軽に実現!
第2回:1Uハーフサーバでネット企業のビジネス支援
第3回:水冷サーバがオフィス環境を改善!
第4回:負担軽減を目指し、ブレードサーバに統合


関連記事

NEC、サーバ「Express5800/100」シリーズにクアッドコアXeon搭載モデルなどを追加

日本電気は、同社製サーバ製品「Express5800/100」シリーズにクアッドコアXeon搭載モデルなど計7製品を追加した。


NEC、Express5800シリーズのLinuxラインアップを強化

NECは、IAサーバ「Express5800シリーズ」について、RHEL 4に対応した製品ラインアップを強化。導入時の負担を軽減するパック製品と、1ウェイサーバの新製品に対するサポートメニューを追加した。


NEC、水冷静音サーバ「Express5800/100」シリーズにLinuxモデルを追加

日本電気は、水冷機構搭載の静音デスクトップサーバ「Express5800/100」シリーズにLinuxモデル「Express5800/110Gb-C」を追加した。


導入者の悩み

  • サーバファシリティの運用コストを抑えるため、電力性能費の高いサーバを導入したい…
  • 契約したデータセンタのラックを、できるだけ効率よく利用したい…
  • 初期導入時に必要な、OSのライセンスコストが負担に感じる…

<<ポイントを動画でみる!>>


【導入の背景】――投資できる予算に限りのあるベンチャーの悩み

 B社は、大手商社に勤務していた3人の創業者が、かつての取引先Y社とのビジネスの中でヒントを得た新しいインターネットビジネスを展開するために創業したベンチャー企業である。Y社が一部出資してくれたものの、創業時の資金は、大部分は創業者3人が退職金を持ち寄った。そのため、システムにかける予算も、できるだけセーブしたいという考えがあった。

 B社が最初に突き当たった壁は、利用するデータセンタ事業者の選定だった。B社のインターネットビジネスは、主に法人をターゲットにしたものであり、顧客獲得のためにも東京を拠点にする必要があった。しかし、東京の都心部にあるデータセンタは、設置スペースに限りがあり、利用料金もリーズナブルとはとても言えない。だからと言って、拠点を地方に移せば顧客獲得は難しくなり、ビジネスそのものが成り立たなくなる。

 そこでB社では、数十ものデータセンタ事業者に直接出向き、できる限り料金が安価なデータセンタを見て回った。もちろん、インターネット経由でサービスを提供するため、料金だけでなく、免震設備、電源、空調、回線などのファシリティ面にも条件をつけて最適なデータセンタを探した。

 結果的にB社が契約したのは、料金がリーズナブルで、ファシリティ面の条件も満たした中堅データセンタ事業者のP社だった。

【導入の経緯】――データセンタの勧めで1Uハーフサーバを検討 

 P社のデータセンタを利用することに決定したB社では、次にシステムに利用するサーバの選定作業を行った。

 B社が重視したのは、初期の設備投資をできる限り抑え、必要最低限の設備だけを導入する「ミニマムスタート」という点だった。インターネットのWeb経由でサービスを提供するので、順調に顧客数が増加すれば、ロードバランサによって負荷を分散させた大量のWebサーバが必要になってくる。しかし、サービス開始当初は、数カ月先の予想顧客数がまかなえるだけの設備だけでかまわない。最初にサーバを大量導入するリスクは抱えずに、しかし顧客数が予想以上に増えた時には即時に増強できる、そんなスケールアウトのシステムをB社は希望していた。

 初期の設備投資を抑えたいのは、サーバだけではない。ラックへの供給電源容量もそうだ。P社がハウジングサービスで貸し出しているラック1本あたりの電源容量は30A。この容量では、最大消費電力が約300Wの一般的な1Uラックサーバだと、1ラックにせいぜい10台までしか搭載できず、それ以上を望めば電源工事を追加で実施しなければならず毎月の電気代もコスト増となってしまう。つまり、設備投資を抑えるには、低消費電力のサーバを1ラックに可能な限り収容できれば、都合が良い。

 実は、都心にデータセンタを持つP社でも、まさにその点がデータセンタならではの悩みだった。データセンタに設置されるサーバが高性能化するのに比例して、消費電力が急増しており、ラック内に無駄なスペースが多いことに、効率の悪さを感じていたのだった。

 そのP社が出合ったのが、NECの1Uハーフサーバ「Express5800/i110Rb-1h」だった。このサーバは、消費電力が最大でも108W、一般的な1Uラックサーバと比べると約1/3程度だ。しかも、前後マウントが出来るハーフサイズになっているため、1ラックに搭載する数を電気容量はそのままで倍に増やすことができる。これは、消費電力と無駄なスペースの多さに悩まされていたP社にとって朗報だった。

 P社では、NECの1UハーフサーバをB社に提案。初期設備投資の予算が限られている、顧客数に合わせて設備が拡張しやすい、限られた電源容量でできるだけ多くのサーバを搭載できる、といった点を考慮した結果、B社はExpress5800/i110Rb-1hの導入を決定した。

【導入の効果】――予算内に収めながら、予想外の価値を生む

 P社の勧めで導入したExpress5800/i110Rb-1hは、多くの導入効果をもたらした。最大の効果は、運用コストの削減である。1本のラックに1Uサーバの約2倍の台数を実装可能であるため、データセンタの利用料金は単純計算で半分に抑えることができた。

 検討段階で不安を感じていた性能や使い勝手も、導入時の評価テストによって解消された。特にB社が不安だったのが、プロセッサ性能である。Express5800/i110Rb-1hには、一般的にサーバで採用されているXeonプロセッサではなく、ノートパソコンに採用されているCoreDuoプロセッサを搭載している。果たしてCoreDuoプロセッサでサービスレベルを確保できるのか、という点が評価のポイントだった。しかし、B社が提供するサービスは、プロセッサパワーが必要な複雑な処理を行うWebアプリケーションではないため、プロセッサの違いによってサービス自体のパフォーマンスに差はでないことが確認された。

 また、B社のシステムのうち、フロントのWebサーバの部分はオープンソースLinuxで構築することにしていたが、Express5800/i110Rb-1hは幅広いディストリビューションの動作がメーカーによって確認されている。B社が導入を検討していたフリーディストリビューションOSの「Fedora Core」にも対応しているため、OSの費用も抑えることが出来た。

 さらに、Express5800/i110Rb-1hには、OSに依存せず、Linux環境でもリモート操作が可能な、強力なリモートマネジメント機能「EXPRESSSCOPE(R)エンジン」が搭載されている。これにより、運用管理の手間も大きく軽減できた。ベンチャー企業のB社では、運用管理も限られた人手でまかなっている。リモート管理機能が不十分なサーバを導入してしまうと、障害が発生するたびにデータセンタにかけつけなければならない羽目になる。そうした手間を省けるのも、B社にとっては大きな効果だった。

解決のポイントを実証!


【今後の展開】――サービス拡張に伴い、更なる導入を検討

 立ち上がったばかりのB社のサービスだが、営業部門の努力の甲斐もあり、順調に顧客数が伸びている。また、現行のサービスから派生した新しいサービスの投入も予定しており、従来のサービス拡張と新サービスの開始に伴って、ラックの増設を計画中だ。

 P社のようなデータセンタにとっても、省電力・省スペースの1Uハーフサーバは、この上ない最適なソリューションだった。P社は、自社のサービスメニューとして用意しているホスティング用サーバを、従来の1Uサーバから1Uハーフサーバに切り替えることを決めたという。

photo 一般的な1Uラックサーバを採用した場合に比べ、約1/3の消費電力と約1/2の省スペース性を実現したB社のシステム

ホワイトペーパーをダウンロードしていただけます!

『データセンタ専用1Uハーフサーバご紹介資料』

データセンタ事業者必見!省電力・省スペース・Linux対応の1Uハーフサーバをご紹介。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:日本電気株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2007年3月31日