リバーベッド、WAN最適化装置でSSL高速化に対応

リバーベッドテクノロジーは、WAN高速化/WAFSアプライアンスSteelhead用の新OS「RiOS 4.0」を発表、SSL通信を高速化する機能やTCPの通信効率を最大化する機能などをサポートした。

» 2007年03月13日 17時12分 公開
[ITmedia]

 リバーベッドテクノロジーは3月13日、WAN高速化/WAFSアプライアンスSteelhead用の新OS、「RiOS(Riverbed Optimization System)4.0」をリリースしたと発表した。新しいOSでは、SSL暗号化を高速化する機能が追加されている。

画像 Steelheadシリーズ

 企業でSSL対応のアプリケーションを利用する頻度は増えており、その一方で、従来のWAN高速化機能ではSSL通信の十分な高速化が図れなかった。RiOS 4.0は、これまで未対応だったSSL暗号化トラフィックをWAN上で最適化する機能を追加し、SAP、PeopleSoft、MS SharePointなどさまざまなアプリケーションで使われるHTTPSを高速化できる。

 またQoS(サービス品質)管理面では、TCPの輻輳制御によるスループット低下を抑制するHS-TCP(High Speed TCP)プロトコルを拡張した独自のMX-TCP(Maximum Speed TCP)技術を搭載した。パケットの損失が大きくても転送速度を落とさないことで広帯域ネットワークの帯域利用率を最大化し、遅延を抑えることができる。そのほか、2台のSteelheadでのフェールオーバー構成時のデータ同期の高速化やSteelhead間のトラフィックの自動検出・最適化といった機能もサポートした。

 保守/サポート契約を結んでいるユーザーは、RiOS 4.0へ無償でアップグレードできる。中規模サイト向けのモデル520および1020については、ソフトウェアライセンスキーでのアップグレードに対応している。

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