乱立・散在した部門サーバをどうする…?情報システム部の管理工数とコストの軽減を目指し、ブレードシステムに統合【連載第4回】あの会社はコレで決めた! 動画で納得、サーバ導入のヒミツ!

コンピュータや複合機など、IT/OA関連商品を取り扱う中堅販売会社のC社。同社ではこれまで、システムの導入・管理を各部門に委ねていたために、部門サーバが乱立し、情報システム部の管理が行き届かない状態となっていた。そこで同社の情報システム部では、散在した部門サーバを統合すべく、取り組みを開始した―――。

» 2007年03月19日 13時00分 公開
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【連載】あの会社はコレで決めた!動画で納得、サーバ導入のヒミツ!

第1回:ftサーバの導入で、高可用性を手軽に実現!
第2回:1Uハーフサーバでネット企業のビジネス支援
第3回:水冷サーバがオフィス環境を改善する!
第4回:負担軽減を目指し、ブレードサーバに統合


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導入者の悩み

  • 部門サーバが乱立し、TCOやセキュリティ対策を全社レベルで可視化できない…
  • 設置場所が限られているので省スペースなものが欲しい・・・
  • 情報システム部、部門サーバ管理者ともに、運用負荷を軽減したい…

<<ポイントを動画でみる!>>


【導入の背景】――サーバの分散によって運用負荷は増大するばかり

 C社は、コンピュータ、周辺機器、コピー、ファクシミリ、複合機などを取り扱う中堅の販売会社である。IT/OA関連商品を販売しているだけあり、同社にはシステムの知識を持つ人材が多く在籍している。したがってこれまで、ファイルサーバ、グループウェアサーバなどの部門サーバは各部署が独自に購入・管理し、全社員が共通的に使用するEDPシステムなどの基幹サーバは本社の情報システム部が一括で管理するという形態で、運用を続けてきた。

 部門ごとに独自のシステムを導入することには、各部のニーズに応じ柔軟に運用できるというメリットがある。しかしその反面、業務拡大によるマシンの増設やシステムの増強にともない、各部門における運用面の負担(パッチファイルの適用、バージョンアップ作業など)も大幅に増え、本来の業務に影響を及ぼしかねない程の負荷がかかる状況を作り出してしまった。

 加えてC社では、サーバの導入・運用予算は部門ごとに確保することになっており、ITコストの全社的な可視化も困難となっている。もちろん、社会的に注目を集めている「内部統制の確立」という課題もあり、システム運用の抜本的な見直しが迫られている状況だ。

 そこで今回、情報システム部が主導する形で、全社のシステム統合を検討することになった。

【導入の経緯】――統合システムとしてブレードシステムを選定

 まず情報システム部では、部門サーバを管理している各部に対してヒアリングを実施した。結果、部門の多くが「ノウハウの結晶でもある業務アプリケーションは引き続き生かしたいが、必ずしも自部門でサーバを管理したいわけではない。できれば、システムメンテナンスの手間を省いて、本来の業務に集中したい」と答えていた。

 情報システム部では、各部門が抱えているメンテナンスの手間を取り除き、本来の業務に注力してもらうためには、全社に散在しているサーバを情報システム部に統合し、運用・管理を請け負う体制の構築が必要と判断した。しかし具体的な方法を検討する過程で、安易にシステムを各部門から情報システム部にリロケーションすることはできない、という課題も顕在化した。

 統合における課題は、大きく3点挙げられる。1点目は、統合後のシステム設置スペースの問題である。当然、情報システム部が利用できる社内のファシリティには制限がある。これまで各部門では、ラックサーバを導入しシステムを運用してきたが、そのまま全て引き受けてしまうと、情報システム部のサーバルームには、とても収まりきらないだろう。

 2点目に、管理・運用面の問題である。ファシリティだけでなく、情報システム部の人的リソースにも限りがある。C社のシステムを統合するからといって、すぐに大幅な人員増を見込めるわけでもない。情報システム部員一人あたりの管理工数を適切な範囲に抑えるためには、可能な限り効率的に多くのサーバを運用する体制の構築が、重要である。

 これらの課題をクリアできたとしても、実際の移行をどのように実施するか? という3点目の問題もある。システム統合後のプランは描けたとしても、各部門からサーバを移行するにあたり、サイジングには時間も工数もかかる。計画的に統合を進めるためにも、部門で運用しているラック環境は、なるべくスムーズに移行しなければならない。

 これらの課題を解決すべく検証した結果、C社の情報システム部では、省スペースで“多サーバ環境”における運用管理効率に優れたブレードサーバが適していると考えた。

 ただしブレードサーバは、ラックサーバと比較してHDDの搭載数や拡張スロットなどの拡張面で劣る点もある。このためサーバ移行時におけるサイジングの問題が解決できず、統合プランは暗礁に乗り上げたかに見えた。このような状況に解決の糸口を与えたのが、NECのブレードシステム「SIGMABLADE」である。SIGMABLADEには、ラックサーバ並みのメモリやHDDの拡張性を備えたモデルもラインアップされているため、ラック環境をそのまま移行できる。C社の情報システム部は、SIGMABLADEの採用を念頭に統合計画を練り直した結果、「これならイケる」と判断を下した。

【導入の効果】――省スペース、運用の効率化に加え、導入コスト削減効果も発揮

 今回導入したSIGMABLADEは、高さ6Uの収納ユニットに最大8台のサーバ(10Uのユニットでは最大16台)を搭載できる。さらに、ネットワークスイッチやファイバーチャネルスイッチも集約されているため、各部門で多く使用されている2Uのラックサーバと外付けスイッチの組み合わせと比べて、システムとしてのスペース効率が格段に向上した。この結果、統合後のシステムは現状のサーバルームに収まりきらないのではないか、とされていた問題も解決した。

 また、気になるサイジングについては、HDDが最大6枚、メモリも最大48GBまで拡張可能なExpress5800/120Bb-m6をサーバとして選択※したことで、今まで使用していたAPサーバなどのラック環境を意識せずそのまま移行でき、余計な工数もかからなかった。

 しかし何よりもSIGMABLADEは、運用管理の効率化という面で最大の効果を発揮した。今回のシステム統合を機に、情報システム部で全てのサーバの基本的な管理を請け負うことになったが、業務範囲には「トラブル時の復旧」なども含まれるため、現在の人的リソースだけでは負担が大きいという懸念があった。しかしSIGMABLADE最大の特長である統合プラットフォーム管理ソフト「SigmaSystemCenter(以下SSC)」が、そういった不安を解決してくれたのだ。

 SSCでは、OSやアプリケーション、パッチなどのバージョンアップファイルを一括インストールできるが、これは大量のサーバの管理を請け負うことになった情報システム部にとって大幅な工数軽減につながった。また、万一障害が発生しても、あらかじめ用意した予備サーバとの切り替えで簡単に復旧できたり、高負荷な業務(サーバ)に対して簡単にサーバを追加、スケールアウトが行えたりするなど、可用性も向上した。

photo 障害が起きた場合も、簡単に予備サーバへ切替えが行え、自動復旧する

 また、業務アプリケーションを利用している部門から、サーバを増やしたいという要望が上がった場合でも、ブレードを1枚単位で簡単に追加でき、ニーズに柔軟に応じることができる。今までの分散環境では、考えられなかったことだ。

 このようにC社では、サーバをSIGMABLADEに統合し、管理部門も統合したことで、スペースコスト、移行コスト、運用コストなどを大幅に削減することができた。

 今まで様々な負担を強いられていた各部門も「本業に集中できるようになった」と、この統合を評価している。しかし最も喜んでいるのは、TCOの削減と業務効率の向上を両立できた、C社の経営陣であろう。

解決のポイントを実証!

  • ブレードシステムによる統合で、高い運用性と拡張性、省スペース化が実現!
  • コンパクトかつケーブリングも容易で、既存のサーバルームに無理なく統合!
  • 統合プラットフォーム管理ソフト「SigmaSystemCenter」により、障害発生時も自律復旧!

【今後の展開】――ITリソースのさらなる最適化を求める

 今回のブレードサーバによる統合で、各部門でこれまで運用していたサーバリソースに差があることも、新たに判明した。業務内容や利用時間、部門などに合わせてリソースの配分を簡単に変えられるSSCの機能を生かし、柔軟で効果的なサーバのリソース割当を実現させて行くつもりだ。さらには、仮想化環境などによるITリソースの効果的な運用も検討している。

photo 業務の変動に合わせたシステム構成の変更も、GUIからの操作で簡単に行える

 C社では今回のシステム統合の経験を生かし、今後も引き続き「ビジネスの変化に強い戦略的な運用管理体制」を強化できるよう、取り組みを続ける計画だ。

※高さ6Uの収納ユニットに120Bb-m6を搭載した場合は最大4台、10Uの収納ユニットなら最大8台まで搭載可能。

ホワイトペーパーをダウンロードしていただけます!

『SIGMABLADEご紹介資料 Vol.1』

『SIGMABLADEご紹介資料 Vol.2』

システム管理者の運用管理工数やスペースコストを削減する、ブレードシステム「SIGMABLADE」を紹介する。


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提供:日本電気株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2007年3月31日