システムエグゼがパッケージ中心の販売子会社設立、「DB監査」にフォーカス

システムエグゼは4月3日付で、パッケージソフトウェアを中心とした販売子会社「エグゼソリューションズ」を設立する。

» 2007年03月29日 17時20分 公開
[ITmedia]

 システムエグゼは3月29日、パッケージソフトウェアを中心とした販売子会社「エグゼソリューションズ」を4月3日付で設立することを発表した。

 エグゼソリューションズの資本金は950万円で、システムエグゼが株式の63%を保有するほか、パートナー企業のアクアシステムズなどが出資する。代表取締役社長には、システムエグゼでソリューション営業部門を統括してきた高橋立広氏が就任する。

 システムエグゼはこれまで、Oracleデータベースを軸にした、損保/生保、生産管理や人事給与、医療分野向けのシステムインテグレーション事業を中核にしてきた。しかし「今や市場ではスピードが求められている。昔のように一から作るのではなく、パッケージソフトウェアに対するニーズが高まっている」(システムエグゼの代表取締役社長、佐藤勝康氏)ことから新会社を設立。システムエグゼ本体は、ソフトウェアおよびシステム開発、新製品の開発といった部分に専念する。

 一方のエグゼソリューションズは、データベースおよびセキュリティの領域にフォーカス。特に、システムエグゼ時代から実績を積んできたというデータベース監査に特化したパッケージ製品の販売、サポートを行う。

 「自社でやっていると、どうしてもシステムエグゼの製品を中心に販売していくことになりがちだが、新会社では、顧客のニーズにフィットした形の営業を行っていきたい」(佐藤氏)

 具体的には、システムエグゼが開発したデータベース監査ツールの「SSDB監査」のほか、アクアシステムズのOracleデータベース監査ツール「Audit Master」、米Impervaの「SecureSphere V5.0」といった製品を取り扱うほか、データベース監査を運用していくための仕組み作りの部分で、サービスやコンサルテーションも提供していく。

 エグゼソリューションズの高橋氏は、既に金融機関や個人情報をデータベースに格納している企業ではデータベース監査への取り組みが始まっていると指摘。さらに、内部統制や日本版SOX法への対応、品質管理といった観点からデータベース監査に対する取り組みが拡大しているという。ただ、「通常のユーザーにとって、どういう仕組みでデータベース間sなを実現するかは難易度の高い課題」(同氏)であることから、その部分の支援に力を入れていくとした。

 エグゼソリューションでは2007年12月までの初年度で約2億円、数年以内に10億円規模の売り上げを目標としている。システムエグゼ全体では、2009年に43億円の売り上げを目標とし、2010年には株式上場を目指す。

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