NEC、利用者の意図を推定して効率的な検索を行う技術を開発

» 2007年04月09日 12時04分 公開
[ITmedia]

 NECは4月6日、利用者が情報検索時にシステムから提示される検索ルールの中から、検索時の意図に近いもの選択することで検索結果を効率的に抽出する技術を開発したことを発表した。

 今回の開発は、以下の技術により実現したとしている。

  1. 日本語の文書を自動解析し、単語に人名・地名・商品名などの属性を自動的に付与して構造化した文書データに変換する技術
  2. 構造化した文書データに対して、システムが作成した抽出ルールを適用し、ルールに該当する部分を文書から取り出す技術
  3. 利用者の簡単な指示から、抽出ルールを絞り込み、利用者の意図を推定して最終的な抽出ルールを作り出す技術

 今回の成果を用いることで、例えば従来は不可能であった、単語の使われ方を特定した検索(「新製品」の「発売」に関する検索、など)や、その単語の上位概念も含めた包括的な検索(「歯磨き粉」「口臭消臭剤」「デンタルフロス」といった「オーラルケア製品」の一括検索)など、利用者のイメージに合った柔軟な検索を容易に行えることになる。

NECは今後、同システムの社内利用による導入効果の実証と改良を推進し、ドキュメント管理製品・ソリューション、検索サービスなどでの早期の実用化を目指して研究開発活動を推進していく。

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