三菱地所、東京・丸の内にビル管理用通信システムを配備

三菱地所は4月19日に竣工する「新丸ビル」を皮切りに、丸の内地区へドコモの多拠点型ビル管理用通信システムを導入する。

» 2007年04月17日 19時14分 公開
[ITmedia]

 三菱地所は4月16日、東京都千代田区で19日に竣工する「新丸の内ビルディング」(新丸ビル)にNTTドコモが開発した「多拠点型ビル管理用通信システム」を導入すると発表した。新丸ビルを皮切りに、丸ビルや大手町ビル、岸本ビルにも導入する。

多拠点型ビル管理用通信システムの概要

 多拠点型ビル管理用通信システムは、NTTドコモの無線IP音声通話システムと、丸の内ダイレクトアクセスが提供する光ファイバネットワークを接続する。これにより、FOMA/無線IP通信対応端末(N902iLなど)を用いて、複数のビルを跨いでも無線を利用した内線通話ができるようになる。災害時の緊急連絡手段としても期待されている。

 三菱地所とNTTドコモは、2002年から丸の内地区でのITモバイル活用について共同作業を行っており、ビル管理業務での作業申請をWebアプリから行える「作業届エキスパートシステム(仮称)」などの開発を進めてきた。

 2社では今後、多拠点型ビル管理用通信システムを活用して、FOMA/固定回線からの外線通話や無線LAN環境での内線通話、「プッシュトークプラス」を利用した一斉連絡、プレゼンス機能での位置状況把握、「おサイフケータイ」を利用した入退室管理、無線LANなどによるインターネット閲覧などのサービスを提供するという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ