NEC、NGN対応パケットネットワークの高信頼化技術を開発

» 2007年04月23日 17時05分 公開
[ITmedia]

 NECは、キャリアクラスの高信頼性とネットワークの拡張性を兼ね備えた10Gbpsクラスのパケット処理能力を持つメトロ(都市内)通信網を構築できるネットワーク高信頼化技術を開発した。

 同技術は、高速障害復旧を可能にし、ネットワーク装置の高信頼化を実現するRPR(リング型パケット転送方式)のカード二重化技術や、二つのリング型ネットワークを複数のリンクで接続することでリング単位での高信頼なネットワーク拡張を可能にするインターリンク冗長化技術。特徴は次のとおり。

  1. ネットワーク装置におけるRPRのカードを二重化する技術と、カード間のパケット転送方法を最適化することで2枚のカードの両方を同時に動作させた状態のまま運用できる技術の開発により、カードに障害発生した場合でも高速に障害カ所を迂回し、通信継続を可能とした。ネットワーク装置の高信頼化実現とともに、2枚のカードを利用することで正常時において最大で従来の2倍(20Gbps)のクライアント収容も可能
  2. 2つのリング型ネットワークを複数のリンクで接続するインターリンク冗長化技術の開発により、リング型ネットワーク間を接続するリンク部分での障害が発生しても50ms未満で障害復旧し、通信停止を回避できるため、高信頼にマルチリングネットワークを拡張できる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ