パートナーとの連携強化がカギに――オラクルのID管理ソリューション戦略

日本オラクルは4月24日、ID管理に関する新サービス「Identity Management Partner Committee」「OIM Accelerator for HRM」を発表した。

» 2007年04月24日 18時04分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは4月24日、ID管理に関する新サービス「Identity Management Partner Committee」「OIM Accelerator for HRM」を発表した。

 日本オラクルは、2008年の日本版SOX法施行が迫りつつある昨今、内部統制への対応のためID管理への関心が上昇するとし、多くの企業でID管理の本格的取り組みを予算化がなされると予測している。このような状況に対応するため、日本オラクルはID管理ビジネスを推進するパートナー支援サービス「Identity Management Partner Committee」「OIM Accelerator for HRM」を開始する。

発表会に登壇した日本オラクル株式会社 常務執行役員 システム製品統括本部長の三澤 智光氏

 成長が予測されるID管理導入のコンサルティングに求められるのは「専門リソースの増強」だ。ID管理では、多種にわたるアプリケーションのアクセスコントロールを行わなければならず、これまで求められていたスキルとは異なるものが要求される。そのため、大幅な人材不足が予想されている。オラクルでは、オラクルユニバーシティ研修コース「Identity Management Partner Committee」を発足し、パートナーエンジニアを現在の70人から300人を目標とし、育成を進めていくという。

 現在、ID管理の大規模インプリメント事例においては海外が先行している。今後の国内での大規模案件増加に備え、オラクルでは海外のトップコンサルタントとの連携により、最新のコンサルティングのノウハウをパートナーに紹介していくという。

 また、導入期間の長期化によるコスト増を抑制するため、コンサルティングのテンプレートを開発していくという。これは「OIM Accelerator for HRM」と名づけられ、適用範囲を絞り込み、段階的な導入を進めることで短期間でのサービス開始が可能になるという。特定の「プロビジョニング対象」「人事イベント・アクセス制御要件」に範囲を定めることでスコーピングのブレをなくし、開発期間を短縮できるとのことだ。

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