第4回 Skype専用携帯電話の「使える度」再考・ワイヤレスネットワーク(2/3 ページ)

» 2007年05月01日 07時30分 公開
[池田冬彦,ITmedia]

公衆無線LANサービスで使えるか?

 オフィスや家庭でのワイヤレス環境では、LAN-WSPH01WHは快適にSkypeを使える。そうなると、アウトドアでも試してみたいところだ。しかし、問題がある。Webブラウザを内蔵していないため、Webを使った認証ができないのだ。

 一般的な公衆無線LANではWeb認証を行っているため、残念なことにワイヤレス接続ができてもそこから先へ進めないということが判明した。しかし唯一、MACアドレス認証に対応している「livedoor Wireless」は、事前に本機のMACアドレスを登録しておけば利用できるという。

 本体の裏フタを開けて電池を取り出すと、MACアドレスが書かれた紙が見える。これをlivedoor Wirelessの情報登録ページに入力しておく。筆者はMACアドレスを登録後、早速東京都内のlivedoor WirelessのAPを探し、接続を試みた。

画像 フタを開けて電池を外し、上に書かれているMACアドレスを確認する
画像 livedoor Wirelessのユーザー設定画面で本機のMACアドレスを登録しておく

 livedoor Wirelessの接続方法は、オフィスや家庭のAPへの接続方法と基本的に同じだ。接続リストから「livedoor-web」というSSIDを選択し、指定されたWEPキーを16進数で入力する。あとは、MACアドレス認証が自動的に行われ、そのままインターネットに接続してSkypeで通話が可能になる。

 ただし、簡単に接続できない場合もある。livedoor WirelessのAPは主に電柱上に設置されているが、APの正確な場所が目視できない。ロケーションによってはかなり電波が弱く、うまく接続できないこともしばしばだった。また、なぜかワイヤレス接続してもDHCPからうまくIPアドレスが割り当てられなかったり、DNSアドレスが割り当てられないこともあった。

 今回の検証では、千代田区九段付近のAPを探索していたがまったく接続できず、JR飯田橋駅付近のAPで再度検証したところ、問題なく接続でき、通話も可能だった。

画像 「サービス対応エリア」のページででアクセスポイントをチェック

 念のためノートPCも持参していたのだが、同様の現象を確認したのでLAN-WSPH01WHの問題ではなさそうだ。ただし、アンテナが原因なのか、LAN-WSPH01WHの方が若干受信感度がノートPCよりも低かった。やはり、「十分な電波強度がないと屋外での使用は厳しい」というのが率直な感想だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ