MSの次世代版SQL Server「Katmai」は2008年に登場

2008年にリリースされる「Katmai」は、リレーショナルデータに加え、各種ドキュメント、地理情報、XMLデータなどあらゆるデータタイプを管理することが可能になるという。

» 2007年05月11日 08時30分 公開
[Brian Prince,eWEEK]
eWEEK

 Microsoftは、「Business Intelligence Conference」の参加者に次世代のSQL Serverの全体像を披露する予定だ。

 「Katmai」のコードネームで呼ばれるSQL Serverの次期バージョンは、2008年にリリースの予定だ。Microsoftのベテラン幹部、テッド・クマート氏は、5月10日のカンファレンスのキーノートスピーチで同製品の詳細について語るようだ。

 Microsoftのデータ/ストレージプラットフォーム部門のクマート副社長は、「規模や予算にかかわらず、あらゆる企業にデータ管理/解析プラットフォームを提供することを目標としてSQL Serverを開発した」と発表文で述べている。

 「『Katmai』リリースでは、当社のデータプラットフォーム構想をさらに一歩進め、総合的かつ統合的なビジネスインテリジェンスを提供する。データの有用性を複数のビジネスにわたって拡張することにより、顧客はIT投資からより大きな価値を引き出せるようになるだろう」と同氏。

 MicrosoftではSQL Server "Katmai"の主要な目標として、2007 Microsoft Officeシステムとの連携強化などを挙げている。同リリースでは、Microsoftのデータストレージ/プラットフォーム部門の元上級副社長だったポール・フレスナー氏の最後の約束も果たされる。それは、リレーショナルデータ以外にも対応するということだ。同社によると、SQL Server "Katmai"では、リレーショナルデータに加え、各種ドキュメント、地理情報、XMLデータなどあらゆるデータタイプを管理することが可能になるという。

 さらに、このデータ管理/解析プラットフォームの新バージョンは、Microsoft Visual Studioおよび.NET Frameworkを利用した統合開発環境も提供する。これにより、データの抽象度が高いアプリケーションの開発が迅速化されるほか、ほとんどあらゆるデバイスのデータをセントラルデータストアに同期化することが可能になるという。

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