インフォマティカ、「BO Data Integrator」からの乗り換えプログラム

インフォマティカは、仏BOのETLツール「Data Integrator」からの移行プログラムを発表した。BOが米Informaticaの技術特許を侵害しており、同コードが含まれる製品の出荷差し止め命令が下されたことによるもの。

» 2007年05月28日 16時02分 公開
[ITmedia]

 インフォマティカ・ジャパンは5月25日、仏Business Objects(BO)のETLツール「Data Integrator」からの移行プログラムを発表した。仏BOが米Informaticaのデータトランスフォーム技術の特許を侵害しており、同コードが含まれる製品の出荷を差し止める命令が下されたことによるもの。

 Informaticaは2002年7月に同社の特許技術(米特許番号6,014,670および6,339,775)を侵害しているとして、BOを提訴。2007年4月2日にInformaticaの特許が有効であると認められ、BOに損害賠償を命じる判決が下されていた。5月16日の裁判所の判断では、BOにData Integrator製品から、Informaticaの特許権を侵害している部分のコードを削除する命令が出された。

 これに伴い、インフォマティカ・ジャパンでは米本社同様、Data Integratorからの移行プログラムを発表。Data Integratorのライセンスを下取りし、特別価格でInformatica PowerCenterを提供するほか、移行に関するサポート・トレーニングを提供するという。

 日本ビジネスオブジェクツによると、現在販売している最新版の「Data Integrator XI Release 2」については、該当するコードを既に取り除いて販売しているとコメント。「Data Integratorの今後の販売には特に支障はない」と話している。

 Informaticaが特許を持つデータトランスフォーム技術とは、ソースデータをターゲット用に変換する部品を再利用できる技術。この技術により、一度作成した変換部品を異なるソースやターゲットに対してもそのまま再利用できるようになっているという。

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