企業ネットワークの品質向上が急務に:基幹業務データが流れる企業ネットワークの品質保証と効率運用を実現する帯域制御装置「PureFlow GS1シリーズ」

現在、多くの企業が各地の拠点間を結ぶWANを運用している。専用線、広域イーサネット、インターネットVPNなどその回線の種類はさまざまだが、WANに共通する課題として、トラフィックが集中する中で通信品質をいかに確保し、効率的に運用するかという点が挙げられる。アンリツネットワークスの高精度帯域制御装置「PureFlow GS1シリーズ」は、そうした課題を解決する装置として注目されている。


 IPネットワークが広く普及し、通信費用も低廉化したことで、多くの企業が国内外にある拠点を接続するネットワークを構築、運用している。かつては、システムごとに別々に専用線を敷設したり、VAN(付加価値通信網)回線を利用したりしていたが、現在では、広帯域で低コストのIPネットワークによる高度なWANへの統合が進んでおり、基幹業務システムからグループウェア、EIP(Enterprise Information Portal)など情報系、eラーニングやテレビ会議、IP電話など映像/音声系のさまざまなアプリケーションのデータが流通している。

 ところが、WANを流れるデータが増えたことにより、新たな問題が発生するようになった。とりわけ、基幹業務システムなどミッションクリティカルなデータの遅延問題は、企業システムにとって深刻な問題になりつつある。

photo   PureFlow GS1-GB

 この問題を、回線の帯域幅を広くすることで、解決するという策もある。しかし、トラフィックのピーク時に合わせた帯域では、通常より広帯域の回線が必要になり、運用コストが跳ね上がるばかりか、ピーク時以外は回線が有効に使われないという無駄も発生する。そのために、通信品質を確保しつつ、回線コストを効率的に利用する手段が求められていた。

 こうしたWANを取り巻く課題を解決するためにアンリツネットワークスが開発/製造したのが、高精度帯域制御装置「PureFlow GS1シリーズ」である。


帯域制御により必要な品質を確保

 帯域制御装置は文字通り、回線上に流れるトラフィックを制御し、帯域をコントロールすることにより、通信品質の確保やアプリケーションの保護、トラフィックの集中によるサービスの停止、遅延を防止する装置である。

 PureFlow GS1シリーズを販売する住商情報システム IT基盤ソリューション事業部 SIソリューション営業部 営業第2チームの勝田康浩氏は、「最もニーズがあるのは、企業ネットワークのミッションクリティカルな基幹系アプリケーションの帯域を確保し、安定的にサービスを継続させるという点です。また、最近では映像や音声のストリーミング配信などリアルタイム系アプリケーションのレスポンスやクオリティを重視し、帯域制御装置を導入する例も増えています」と語る。

photo 住商情報システム IT基盤ソリューション事業部 ネットワークソリューション第1部 ネットワークエンジニアリングチーム 川上新平氏

 PureFlowGS1シリーズは、企業が拠点間を結ぶネットワークの制御に導入される以外、データセンター事業者が帯域を保証するサービスを提供する場合に導入される例もあるという。

 利用されているWAN回線もさまざま。WAN回線の帯域制御というと、狭い帯域幅の回線を効率良く利用するために行われるイメージがあるが、必ずしもそうではないという。

 「以前は確かに帯域が狭い回線をできるだけ有効利用するために導入されることが多かったのですが、最近では広域イーサネットやインターネットVPNといったより広帯域な回線の品質を追求するような場合に導入されることが多くなっています」(住商情報システム IT基盤ソリューション事業部 ネットワークソリューション第1部 ネットワークエンジニアリングチーム、川上新平氏)


バーストトラフィックに大きな効果

photo 住商情報システム IT基盤ソリューション事業部 SIソリューション営業部 営業第2チーム 勝田康浩氏

 帯域制御装置には、国内外のメーカーが製造する製品がいくつかある。住商情報システムでは、2005年10月にPureFlow GS1シリーズが発売されるまで同様の機能を備えた海外製品を取り扱っていたという。それを切り替えた最大の理由が、バーストトラフィックに対応している点だ。バーストトラフィックとは、瞬間的に大量に送出されるIPパケットの固まりのことである。

 「テレビ会議システムのように映像をエンコーダでIP化し、ネットワークに送信する映像系アプリケーションを利用している場合、バースト的にトラフィックが流れるケースがあります。また、シンクライアント環境でプリンタデータの送信時などにバーストトラフィックが発生することがあります。こうしたバーストトラフィックを抑え、IPパケットを最適なタイミングにスケジューリングして帯域制御するという点が、PureFlow GS1ならではの機能です」(勝田氏)

 また、PureFlowGS1シリーズは、設定誤差が1%以下という優れた精度を持っている。アンリツは国内有数の計測器・ネットワーク機器メーカーであり、そこで蓄積されたノウハウが帯域制御装置にも生かされているのだ。

 「従来の帯域制御装置は、IPパケット単位でトラフィックを制御することが一般的です。しかし、IPパケットはアプリケーションによって長短があるため、計算誤差が発生しやすくなります。PureFlow GS1シリーズは、アンリツネットワークスが独自で開発した高精度帯域制御エンジンにより、誤差を1%以下に抑えています。これにより、エンドユーザーは回線帯域算出から誤差によるマージンを排し、きっちりと帯域を活用でき、、回線の利用効率を向上させることができます」(アンリツネットワークス システム開発センター第1開発部 プロダクトマーケティンググループ、都甲和幸氏)


競合製品を一歩リードするコンテンツ認識機能

 PureFlow GS1シリーズには、単に帯域制御を行うだけではない豊富な機能を搭載することができる。特徴的なのが、「コンテンツ アウェア シェービング」と呼ばれる機能だ。これは、IP電話やテレビ会議システムのストリーミング配信に用いられるSIP(Session Initiation Protocol)やH.323などのプロトコルを認識し、必要な帯域を自動的に割り当てるものだ。

photo アプリケーション統合ネットワークにおける帯域制御 ※画像をクリックすると拡大表示します
photo アンリツネットワークス
システム開発センター 第1開発部
プロダクトマーケティンググループ
都甲和幸氏

 SIPやH.323は、通話単位やセッション単位で通信のポート番号が変わってしまうことがあり、それを個別に設定して制御することは非常に難しかった。その点、PureFlow GS1シリーズは、セッションごとにどのような通信を行い、どのくらいの帯域が必要なのかを自動判別して割り当てることができる。都甲氏によると、これはアンリツネットワークスだけが実現している独自の技術だという。帯域制御機構は、ポート、VP(Virtual Pipe:仮想パイプ)、VC(Virtual Channel:仮想チャンネル)の3階層構造になっており、マイクロ秒単位で、きめ細かい帯域制御が可能になっている。

 さらに、充実した管理機能も見逃せないポイントだ。PureFlow GS1シリーズでは、管理ツールとして、「コンフィグマネージャ」と「モニタリングマネージャ」がある。コンフィグマネージャは、複数の拠点に分散するPureFlow GS1に対し、GUI画面を利用して管理者が一括して設定を行うツール。モニタリングマネージャは、複数台のPureFlow GS1を流れるトラフィックを一括してモニタリングするツールで、トラフィックの統計情報がデータベース化され、グラフ表示やレポート作成を行えるアプリケーションである。

 「最近、PureFlow GS1を数十台規模で導入するお客様が増えています。そうした環境では、各装置を個別に設定すると管理者の負担が大きくなり、設定ミスが起きる危険性も高まります。そうした管理の負荷を軽減するために開発したのが、これらの管理ツールです」(都甲氏)


コスト面でも非常に有利

 WAN回線の環境改善に有用なPureFlow GS1シリーズだが、コスト面でも大きな優位性がある。帯域制御を行わずに単純に回線帯域を拡張した場合、例えば100Mbpsを200Mbpsにするだけで年間200万円弱の回線費用を追加負担しなければならない。この負担増を考えると、PureFlow GS1シリーズを導入したとしても、1年以内に投資額を回収できるわけだ。

 住商情報システムでも価格競争力の高さを強調する。

 「企業としては回線の運用状況を改善したいところでしょうが、従来の帯域制御装置には高額な製品が多く、導入コストを考えると二の足を踏んでしまうことが多かったようです。その点、PureFlow GS1シリーズの場合、装置価格的にも従来製品の4分の1から5分の1程度に抑えられます。ランニングコストも含めると、さらにコストパフォーマンスが高まります。高精度でありながら低コストで導入することが可能なため、、お客様には非常に満足していただけるラインアップになっています」(勝田氏)

 もちろん、国産製品であることも大きな強みになる。都甲氏は「お客様に何か困ったことがあればすぐに対応できるというサポート力は、国産ならでは、です。ユーザーニーズを取り入れた機能追加も引き続き展開していきたいと考えております。」と話す。

 PureFlow GS1シリーズは、WAN回線に掛かるコストを下げながら、高度な帯域制御により回線品質の確保や向上することができるという、一石二鳥のソリューションなのだ。



提供:アンリツネットワークス株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2007年6月28日